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桜の戦士に超強力援軍!西シェフ+専用寝具が寝食両面からW杯サポート

2023年07月05日 04:44

ラグビー

桜の戦士に超強力援軍!西シェフ+専用寝具が寝食両面からW杯サポート
ラグビーW杯のシェフに決まった西芳照氏 Photo By スポニチ
 桜の戦士に超強力な援軍だ!今秋にラグビーW杯フランス大会を控える日本代表が、寝食両面で19年大会を大きく上回るサポートを受けることが4日、関係者への取材で分かった。「寝」はイタリアの寝具ブランド「マニフレックス」が布団や枕などを提供。「食」はサッカー日本代表で長年専属シェフを務めた西芳照氏(61)がフランスに同行し、厨房(ちゅうぼう)を任されることになった。
 休息と回復の基本は睡眠と食事。まず睡眠の質を上げるためにサポートを買って出たのが、マニフレックスの輸入総代理店を務める株式会社フラグスポートだ。日本協会の強化拠点「ジャパンベース」(福岡市)に87床分のベッドと寝具を寄贈した同社が、先月の浦安合宿からW杯終了までの全期間、寝具を供給することになった。

 6月の本格始動前に同社社員が浦安を訪れ、選手個々に合った枕を提案。その枕とマットレスに重ねて使用する布団、ケットシーツの3点が、3日に始まった宮崎合宿はもちろん、国内5試合、8月のイタリア合宿、そして本番も行く先々のホテルに持ち込まれる。

 19年日本大会では史上初の8強入りを果たした日本代表だが、準々決勝を前に疲労は限界に。スタッフが対策に乗り出す中、同社が寝具代や輸送代、設置のための人件費など、数千万円規模の無償支援を名乗り出たという。フラグスポートの矢崎理社長室長は「どうせやるなら徹底的にサポートしたい。山根崇裕社長にも“120%でやりなさい”と言われている」と明かした。

 そして食事面は西氏が腕を振るう。フランスは美食の国とはいえ、コンディションづくりには栄養バランスの取れた食事が必須。昨冬のW杯カタール大会では強豪ドイツ、スペインを下したサムライブルーの胃袋を満たした名シェフが、今月開幕する女子W杯で12年ぶりの優勝を目指すなでしこジャパンに続き、桜の戦士もサポートする。

 専用寝具、専属シェフの同行はともに、ラグビー日本代表では初の試み。優勝という大きな目標に向けて、強豪を食い、正夢を見る。

 ◇西 芳照(にし・よしてる)1962年(昭37)1月23日生まれ、福島県出身の61歳。京懐石料理店での修業を経て、97年のJヴィレッジ開設を機にフードサービス業を手がける会社に入社。99年に同施設の総料理長に就任し、04年からサッカー日本代表の専属シェフに。06年ドイツ大会以降のW杯5大会をはじめ、全ての海外遠征試合にも同行。試合前日のウナギ、試合後のカレーなどの必勝ローテーションやライブクッキングなどを導入し、歴代の選手からも絶大な支持を得た。

 ▽マニフレックス イタリアで1962年に創業した総合寝具ブランド。創業当初から金属スプリングやプラスチック素材を使用せず、人の健康や地球環境に配慮したマットレスや枕を生産。主な素材は独自開発の高反発フォームで、快眠に効果がある。93年からはフラグスポートが日本とアジアの総代理店に。ラグビー界ではリーグワンの静岡と東京SGがパートナーシップ契約を結んでおり、日本代表の長谷川慎コーチがアドバイザーを務めている。

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