綿貫陽介 ウィンブルドン初勝利 大逆転初戦突破で男子単、日本勢最後のとりで守った

2023年07月07日 04:30

テニス

綿貫陽介 ウィンブルドン初勝利 大逆転初戦突破で男子単、日本勢最後のとりで守った
男子シングルス1回戦で勝利し喜ぶ綿貫陽介=ウィンブルドン(共同) Photo By 共同
 【テニス・ウィンブルドン選手権第4日 ( 2023年7月6日    英ロンドン・オールイングランド・クラブ )】 男子シングルスでは綿貫陽介(フリー)が5日に日没のため順延したマルクアンドレア・ヒュースラー(スイス)との1回戦で6―7、5―7、7―6、7―6、6―3と逆転勝ちした。5日の男子1回戦では4大大会初出場の望月慎太郎(IMGアカデミー)はストレート負け。ダニエル太郎(エイブル)は4日に降雨で中断した試合を再開し、フルセットで敗れた。女子1回戦では日本勢でただ一人出場した日比野菜緒(ブラス)がアリーゼ・コルネ(フランス)に2―6、2―6で敗れた。
 男子シングルスの綿貫が、日没順延で2日にわたった熱戦を制し、ウィンブルドンで初勝利を挙げた。セットカウント0―2からの逆転勝ちを決めると芝に突っ伏して喜んだ。「きつかった。最終的に勝てたので、うれしい思いがこみ上げている」と感慨に浸った。

 前日は午後9時ごろまでプレー。自ら「もうボールが見えない」と審判に訴えた。一夜明けて再開後の第3セットをタイブレークの末に奪うと、第4セットは4―5の第10ゲームにマッチポイントを握られながらもしのぎ、再びタイブレークを制した。最終セットは第2ゲームをブレークして勝ち切った。

 埼玉県春日部市出身の25歳。4大大会初出場だった1月の全豪オープンで勝利を挙げた。繰り上がり出場の今大会でも躍動。シングルスの日本勢が続々と姿を消す中、最後のとりでとして踏ん張った。


 ≪ダニエル惜敗 粘りも及ばず≫
 男子シングルスで、ダニエルはセットカウント0―2からフルセットに持ち込む粘りも及ばなかった。前日は試合途中で雨のため順延していただけに「ちょっと大変な2日間だった」と疲労感をにじませた。前日よりもリスクを冒した攻めで巻き返したが、第5セットは「勝たないと」という思いが強すぎて動きが硬くなったという。ウィンブルドンは5度の出場で全て1回戦敗退。それでも「ポジティブな面が多い」と熱戦を前向きに捉えた。

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