渋野 脱ベースボールグリップ 1カ月前に変更も従来に戻す 全米女子OP開幕 世界No・1へ“回帰”

2023年07月07日 02:30

ゴルフ

渋野 脱ベースボールグリップ 1カ月前に変更も従来に戻す 全米女子OP開幕 世界No・1へ“回帰”
練習ラウンドで最終調整する渋野日向子=ペブルビーチ・リンクス(共同) Photo By 共同
 女子ゴルフの今季メジャー第3戦、全米女子オープンは6日、米カリフォルニア州のペブルビーチ・リンクスで開幕。19年全英女子オープン覇者の渋野日向子(24=サントリー)は5日、クラブの握りを従来のインターロッキングに戻したことを明かした。回帰したグリップで世界No・1を決める戦いに挑む。今大会にはメジャー史上最多となる日本勢22人が出場している。
 憧れのペブルビーチでの戦いを前に、渋野はシミュレーションゴルフですでにラウンドしていた。「思ったよりグリーンちっちゃいじゃねーか」と心でツッコミを入れつつ、練習ラウンドでチェック。風光明媚(めいび)で知られる舞台でラッコとアザラシも目撃した。「難しいけど楽しい。さすが女子オープン」と開幕を心待ちにしながら、クラブの握りの“回帰”を決断していた。

 「戻しました。職業病だし付き合っていくとして、この痛みを利用してスイングできるようになればいい。結局は逃げられない」

 左手の痛みもあって、10本の指で握るベースボールグリップに変更したのは1カ月前のこと。しかし2週前の前戦、全米女子プロは予選落ち。「今週からかよって感じですけど、先のことを考えるとこれでやっていくのはきつかったと思う」。今週から左人さし指と右小指を絡める従来の握りに戻した。

 これは患部の痛みを感じない、体をうまく使ったスイングを目指すということにほかならない。何より「コントロールしやすい」と繊細な感覚を取り戻すきっかけにもなる。試行錯誤を繰り返しながら前に進む、渋野らしい決断だった。

 今大会は4年連続4度目の出場で、20年には優勝争いを繰り広げて4位に入った。直近2年は予選落ちを喫しているだけに、「しっかり4日間戦えるように」と足元を見つめる。「逃げない、負けない、くじけない!」を合言葉に、世界No・1を決める戦いに挑む。

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