甲山親方の長男・若碇が三段目優勝 満員の場内沸かせた!「チャレンジャーの気持ちで」朝白龍撃破

2023年07月24日 06:31

相撲

甲山親方の長男・若碇が三段目優勝 満員の場内沸かせた!「チャレンジャーの気持ちで」朝白龍撃破
<大相撲名古屋場所千秋楽>(三段目優勝決定戦)朝白龍(奥)を掛け投げで破り、三段目優勝を決める若碇(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所千秋楽 ( 2023年7月23日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 三段目全勝同士の優勝決定戦は、甲山親方(元幕内・大碇)の長男の若碇(18=伊勢ノ海部屋)が拓大出身の朝白龍(24=高砂部屋)を破って初めての各段優勝を決めた。
 相手得意の右四つに組み合って左上手をがっちり引かれたが、攻め込まれながらも右足を絡めて土俵際で逆転の掛け投げ。「狙っていた」という投げ技が豪快に決まり、満員の場内は大歓声に包まれた。「素直にうれしい」。大一番を制し、表情が緩んだ。

 序ノ口デビュー場所の春場所で対戦した時はつり落としで敗れており、見事なリベンジ。「負けてもともとだったのでチャレンジャーの気持ちでいった」。7番相撲の序二段・春山(23=尾上部屋)戦に続いて大卒の実力者を撃破。場所前の出稽古では伊勢ケ浜部屋や佐渡ケ嶽部屋の幕下力士とも互角に渡り合っており「自信になる」と急速に力をつけた。

 同学年には、高校横綱の豪ノ湖(19=武隈部屋)や先場所序二段優勝の聖富士(19=伊勢ケ浜部屋)ら高卒の実力者が多いが、その中で幕下昇進一番乗りが確実に。期待の大きな18歳は「まずは関取に上がること」と目標を語り、一日も早く父の番付を超えることを夢見た。

 ◇若碇 成剛(わかいかり・せいごう)本名=齋藤成剛。2005年(平17)2月22日生まれ、東京都江戸川区出身の18歳。5歳の頃、台東区の小松竜道場で相撲を始め、江戸川区立春江中3年時に都大会準優勝。埼玉栄高1年時に全国高校選抜大会100キロ級準優勝。2年時に関東大会軽重量級(95キロ未満)優勝、関東選抜大会無差別級優勝。3年時に関東大会無差別級優勝、全国高校選抜宇佐大会8強。父である甲山親方(元幕内・大碇)が在籍する伊勢ノ海部屋に入門し、今年の初場所で初土俵。1メートル75、109キロ。

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