龍神NIPPON銅 男子バレー国際大会46年ぶり表彰台 石川祐希が得点王

2023年07月25日 02:30

バレーボール

龍神NIPPON銅 男子バレー国際大会46年ぶり表彰台 石川祐希が得点王
<日本・イタリア>抱き合って喜ぶ石川(C)FIVB Photo By 提供写真
 【バレーボール・ネーションズリーグ男子決勝大会最終日   日本3-2イタリア ( 2023年6月23日    ポーランド・グダニスク )】 日本は3位決定戦でイタリアに3―2で競り勝ち、前身のワールドリーグを含めて初めての表彰台となる銅メダルを獲得した。国際大会でのメダル獲得は1977年W杯の銀メダル以来、46年ぶり。9月30日に開幕するパリ五輪予選を兼ねたW杯に弾みを付けた。エース石川祐希(27=ミラノ)は両チーム最多の21得点を挙げて歴史的勝利に貢献し、大会通算275得点で得点王に輝いた。決勝はポーランドが米国を3―1で破り優勝した。
 マッチポイントから石川のスパイクが決まると龍神NIPPONの戦士たちが喜びを爆発させた。国際大会では実に46年ぶりとなる表彰台。主将の石川は「絶対にメダルを獲りたいという思いを持って臨んだ。(メダルに)到達できたことは非常にうれしい。チームメートを誇りに思う」と胸を張った。

 昨年の世界選手権王者に競り勝った。リベロ山本らが粘り強くボールを拾い、セッター関田が多彩な攻撃を組み立てた。左のエース西田が負傷でメンバーを外れる不測の事態も、同じレフティーの宮浦が穴を埋めた。

 第1セットは宮浦が9得点の活躍で先取。接戦となった第2セットは終盤に逆転した。最終セットは宮浦のサービスエースで勢いづき、石川が要所で得点し一気に引き離した。

 「2セット目が取れたのが大きかった。この先も(必ず)勝てるわけではないが、非常に自信がついた試合になった」。そう振り返る石川は両チーム最多の21得点を叩き出し、通算275得点で2位に大差をつけて得点王に輝き、ベストアタッカー賞も受賞した。

 昨年の世界選手権は決勝トーナメント1回戦で東京五輪覇者フランスとフルセットの死闘を演じ、先にマッチポイントを握りながら苦杯。その教訓から「最後に1点を取り切る力」をチームの課題に掲げた。今大会はフルセットの試合で全勝。進化した姿を示した。

 強みは海外でのプレー経験を持つ選手が多いことだ。石川、高橋藍、宮浦、西田らは欧州のリーグで力を付けた。石川は今季イタリア1部ミラノの主軸としてチームを初の4強に導いた。21年からイタリアでプレーする高橋藍は「高さのある選手のスパイクを受けて感覚をつかみ始めた。それが成長につながっている」と明かした。

 ブラジル、フランス、イタリアという難敵を破って手にした銅メダルは、優勝した72年ミュンヘン五輪以来、52年ぶりの五輪メダルへとつながる。石川は「僕たちが目標とするところは頂点」と一番輝くメダルに照準を定めた。

《五輪は72年金》
 国際大会で日本男子がメダルを獲得するのは46年ぶり。主要な大会では、世界選手権で70年銅、74年銅、五輪は64年銅、68年銀、72年金、W杯では69年銀、77年銀の実績がある。

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