小滝水音 プロ7年目、笑顔の初V 黄金世代13人目、首痛、ぎっくり腰乗り越えた

2023年07月24日 05:00

ゴルフ

小滝水音 プロ7年目、笑顔の初V 黄金世代13人目、首痛、ぎっくり腰乗り越えた
<大東建託いい部屋ネットレディース、最終日>優勝し副賞のベンツと写真を撮る小滝水音(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー  大東建託いい部屋ネット・レディース最終日 ( 2023年7月23日    福岡県 ザ・クイーンズヒルGC 6540ヤード、パー72 )】 プロ7年目の小滝水音(25=静ヒルズCC)が、ツアー初優勝を飾った。首位で出て5連続バーディーを含む66のチャージを見せ、通算18アンダーまで伸ばして逃げ切った。1998年度生まれの黄金世代では3月の吉本ひかるに続く13人目の優勝。2打差の2位に小祝さくら(25=ニトリ)が入った。大会は雨による順延で54ホールに短縮され、賞金加算額も75%に減額された。
 初優勝に付きものの涙はなかった。プロ7年目。遅れてきた黄金世代の小滝は、待望の瞬間にも「涙?出なかったですね。試合中に感情的になるとうまくいかないので、今日は幸せな感情で最後まで楽しもうという気持ちでプレーしました」と笑顔で振り返った。

 サスペンデッドで54ホールの短縮競技となった最終日。元ツアープロのメンタルコーチ、ジェニー・セビル氏と昨オフから始めたトレーニングの成果がしびれる場面で生きた。出だしの1番から3ホール連続で第1打が左に曲がった。それでも「以前より緊張感を楽しめた」と4番で15メートルのロングパットを決めてリズムをつかむ。13番でバンカーからの第3打をカップインさせるなど圧巻の5連続バーディーを奪い、一時は4人が首位に並ぶ大混戦を抜け出した。

 19年に首痛、昨年はぎっくり腰に苦しめられた。同世代の選手が次々と初優勝を飾っていく中で、シード権にすら手が届かない苦境が続いた。「どうして私は勝てないんだろうという焦りはありました。でも友達があそこで優勝できるなら私も夢じゃないと思っていました」。昨季終了後にケガ予防の体力強化を決意し、元陸上選手で会社員の弟・丈慈さん(23)に相談。棒高跳び日本選手権優勝の広田哲夫氏を紹介され、茨城県内の陸上競技場で陸上トレに励んできた。

 この優勝で来年までのツアー出場権を確保。「次の目標は2勝目。今回は短縮になったので4日間競技とかメジャーでも優勝を目指して頑張りたいです」。2勝目は初優勝ほど時間をかけずにつかみ取る。

 ◇小滝 水音(こたき・みお)1998年(平10)7月7日生まれ、茨城県出身の25歳。父・賢太郎さんの勧めで7歳でゴルフを始める。明秀学園日立高では国体の団体で優勝。中嶋常幸が主宰するトミーアカデミーの1期生。19年のシーズンオフにオーストラリア・ボンド大にゴルフ留学しており、語学も勉強。両親と弟の4人家族。1メートル67、65キロ。

 ▼中嶋常幸 水音はトミーアカデミー1期生の時から真面目に努力を続けてきた。明るい性格も素晴らしい。教えたのは、自分の良さを大切にしながら、基本を忘れないということ。パッティングスタイルも水音のスタイルが良いから、直さない方がいいと言った。静ヒルズCCで会って話すのが楽しみです。

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