【加藤陽一の目】石川はまるで大谷翔平 スパイク、サーブ、守備、コート上の監督

2023年07月25日 02:28

バレーボール

【加藤陽一の目】石川はまるで大谷翔平 スパイク、サーブ、守備、コート上の監督
<日本・イタリア>3位となり喜ぶ日本代表チーム(C)FIVB Photo By 提供写真
 【バレーボール・ネーションズリーグ男子決勝大会最終日   日本3-2イタリア ( 2023年6月23日    ポーランド・グダニスク )】 メダル獲得の要因としてまず石川の存在を挙げたい。スパイク、サーブで得点を決めるだけでなく、守備でも貢献度が大きかった。リーダーシップも発揮してコート上の監督のような役割を担い、侍ジャパンの大谷翔平のように二刀流、三刀流で活躍したと思う。
 高橋藍もディフェンス力が光った。2人はリベロの山本とコミュニケーションを取り、サーブレシーブを確実にセッターに返すことでいい攻撃につなげることができていた。

 急成長したのがセッターの関田。日本は西田、宮浦がいるライト側の決定力が高く、他チームから警戒されていた。そのライト側をダミーにしながらミドル、バックアタックを使い、バランス良く攻撃のタクトを振った。

 技術が高く、レシーブが正確に返らなくても、いいトスを上げてくれる。ピンチになってもサイドアウトを取って自分たちのペースに持ち込むことができたのは関田の能力によるところが大きい。

 また守備面で指摘したいのがブロックとレシーブの関係性。ブロックが相手のスパイクのコースを限定し、抜けてくるボールはレシーブするという連係がうまくできていた。

 ビッグサーバーに対する対応には課題が残ったが、パリ五輪に向けても収穫の多い大会になった。
(元日本代表、プロコーチ)

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