ハイダイビング・荒田恭兵“歴史的”ダイブ「今までで一番の完成度」

2023年07月26日 04:33

水泳

ハイダイビング・荒田恭兵“歴史的”ダイブ「今までで一番の完成度」
ペイペイドームを背にダイブする荒田(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【水泳世界選手権第12日 ( 2023年7月25日    福岡 )】 ハイダイビング男子で荒田恭兵(27=高岡SC)は2本目を終えて102・00点で23人中22位だった。27日に3、4本目を行い、合計点で順位を争う。7階建てのビルに相当する高さ27メートルから飛び込む過酷な種目に日本人として初めて出場。歴史的なダイブとなった。
 競泳の女子100メートル平泳ぎ決勝は鈴木聡美(32=ミキハウス)が8位。男子200メートルバタフライ準決勝は本多灯(21=イトマン東京)は全体5位で26日の決勝に進んだ。

 23人中12番目に登場した荒田は、はるか下にいる観客の声援にお辞儀で応えた。1本目は入水が乱れて33・60点に終わったが、雷雨による約45分の中断明けの2本目は68・40点。「今までで一番の完成度」と会心のダイブだった。

 非五輪種目だが、世界選手権では13年大会から実施。入水時の衝撃は「交通事故」と例えられ、手ではなく足から入水する。今回、荒田は自国開催が追い風となり、推薦枠で出場権を得た。

 日体大4年時の17年日本選手権のシンクロ高飛び込みで優勝。五輪を目指す選択肢もあったが、動画で興味を持ったハイダイビングに転向した。体の負担は大きく、ジャンプは1日3本が限界。入水角度がずれて気を失ったこともある。練習場所は限られ“ホーム”は福井県の東尋坊。自殺願望者が訪れる場所として有名だが、高さ15~20メートル程度で本番より10メートル前後も低い。「出場のチャンスを頂いたからにはハイダイビングを皆さんに知ってもらうのが使命」。競技の発展を願い、残り2本に挑む。 

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