石崎改め朝紅龍 同時新十両の後輩2人に対抗心「負けないぞ」 新しこ名の由来は「困難を乗り越える」

2023年07月26日 19:28

相撲

石崎改め朝紅龍 同時新十両の後輩2人に対抗心「負けないぞ」 新しこ名の由来は「困難を乗り越える」
新十両昇進が決まった石崎改め朝紅龍(左)と師匠の高砂親方(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 日本相撲協会は26日、愛知・ドルフィンズアリーナで秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、大の里(23=二所ノ関部屋)、高橋(24=二所ノ関部屋)、石崎改め朝紅龍(あさこうりゅう、24=高砂部屋)、向中野改め天照鵬(てんしょうほう、20=宮城野部屋)の4人の新十両昇進が決まったと発表した。
 石崎は新十両昇進を機に「朝紅龍」としこ名を改めた。両親が師匠の高砂親方(元関脇・朝赤龍)と相談して考案。「朝紅」は「あさやけ」と読むこともでき「人生どんな困難でも乗り越える」という意味が込められている。新しいしこ名がつき「まだ慣れてないけど、強くなっていけば自然と名前もついてくる。これからの頑張り次第で価値も決まってきますし、今まで以上に頑張らないとダメだな」と気を引き締めた。

 日体大4年時に全国学生選手権3位の実績を残し、三段目100枚目格で21年夏場所デビュー。そこからの2年間を「長かったな」と振り返った。腰のヘルニアに苦しみ、手術も経験。「辞めたいなと思った時もあった」ほどだったという。そんな時、支えになったのは親方や兄弟子からの存在。特に、同じ腰のケガに悩まされてきた朝乃若(28)が励ましてくれた。「あの人いつもふざけているけど、腰のことを相談した時はすごくまじめで真剣で、頼りになる兄弟子だなと思いました」。ケガを乗り越え「これからどんどん恩返ししていきたい」と感謝の思いを強めた。

 幕下で苦しんでいる間に、同学年の欧勝馬(日体大、鳴戸部屋)、豪ノ山(中大、武隈部屋)、金峰山(日大、木瀬部屋)、栃武蔵(中大、春日野部屋)が先に関取昇進を果たした。「自分が幕下で(1場所)7日間取っている中で(15日間)毎日相撲を取っていて、凄くかっこいいなと思った。悔しいなという思いもあった」。アマチュア時代にしのぎを削ったライバルたちの活躍を刺激に、ようやく関取の地位へ。「追いつけるように、追い抜けるように頑張りたい」と決意を込めた。

 同時新十両の高橋(24=二所ノ関部屋)と大の里(23=二所ノ関部屋)はともに日体大の後輩にあたる。夏場所と名古屋場所では、2年連続アマチュア横綱で大きな注目を集めた大の里に連勝した。「これからもまた当たっていく相手なので、負けないぞって気持ちでやっていきたいと思います」。史上初の同一大学から3人同時新十両となる秋場所へ「まずは勝ち越し。一番一番取っていけばおのずと10勝以上できるんじゃないか」と目標を見定め、先輩の意地を示すことを誓った。

 ◇朝紅龍 琢馬(あさこうりゅう・たくま)本名=石崎拓馬。1998年(平10)9月24日生まれ、大阪府四條畷市出身の24歳。四條畷相撲連盟で小3から相撲を始め、高知・明徳義塾中3年時に全中3位。明徳義塾高2年時に全日本ジュニア体重別100キロ級準優勝、全国高校選抜大会無差別級3位。3年時に世界ジュニア選手権中量級(100キロ未満)3位。日体大1年時に東日本体重別115キロ未満級優勝。2年時に全日本大学選抜宇和島大会3位。4年時に東日本体重別無差別級準優勝、全国体重別無差別級3位、全国学生選手権3位。卒業後、高砂部屋に入門。21年夏場所、三段目100枚目格付け出しで初土俵。同場所で三段目優勝。1メートル77、123キロ。

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