【世界水泳】池江が決勝進出 メダルへの意欲は「全くない。期待しないでください」50Mバタ

2023年07月28日 21:55

競泳

【世界水泳】池江が決勝進出 メダルへの意欲は「全くない。期待しないでください」50Mバタ
<世界水泳 競泳 女子50メートルバタフライ 準決勝>決勝に進出を決めた池江(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【水泳世界選手権第15日 ( 2023年7月28日    福岡 )】 競泳の女子50メートルバタフライ準決勝が行われ、池江璃花子(23=横浜ゴム)が25秒72の全体5位で29日の決勝に進出した。目標に掲げていた個人種目での決勝進出を達成。「これで満足することはないが、決勝に残れて第一段階はクリアできた。歓声が心地よかった」と笑顔を見せた。
 2組5レーンに登場。隣のレーンを泳いだ世界記録保持者のサラ・ショートストロム(29=スウェーデン)に食らいつた。白血病から復帰後のベストに0秒01に迫った予選から0秒22タイムを落としたが、タッチ勝負となった2位争いを制して組2着。ホームの会場が大歓声に包まれると、闘病前から親交のあるショートストロムからも拍手を送られた。「サラ選手も拍手をしてくれて、スポーツの良さを改めて感じた」と実感を込めた。

 今大会は100メートルバタフライで予選落ちし、100メートル自由形は準決勝敗退。大会前から現時点で世界との距離が最も近い50メートルバタフライを本命種目と位置づけてきた。5月に欧州GPに出場してカネ、バルセロナ、モナコを転戦。4年ぶりの海外遠征で世界の選手から技術を吸収した。課題のスタートを改善するため、上半身も連動してウエーブを描くドルフィンキックを導入。試行錯誤が実り、好結果につなげた。

 決勝では白血病前も含めて、自身初の世界大会での表彰台が懸かる。メダルへの意欲を聞かれると「全くないです。期待しないで下さい」と笑った。東京五輪はリレー種目のみの出場で、個人種目の世界大会は6年ぶり。「強い池江が戻ってきたことを証明したい」と迎えた自国開催の大舞台で、復活を印象づけた。

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