~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ③ ドライバーショットの飛距離アップ

2023年07月28日 12:00

ゴルフ

~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ③ ドライバーショットの飛距離アップ
~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ③ ドライバーショットの飛距離アップ Photo By スポニチ
 今回はドライバーショットでボールを遠くへ飛ばすコツを西川哲プロがレッスンします。ポイントは3つ。①下半身主導のスイング②上半身の脱力③体の軸の安定。この3つさえ守れば、誰でもヘッドスピードがアップし、飛距離を伸ばせると西川プロは言います。飛ばずに悩んでいる人はぜひ取り入れてみましょう。パートナーは女優の馬場奈々瀬さんです。 【動画で見る・~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す③
 馬場 ドライバーショットでボールを遠くへ飛ばすには、どうしたらいいのでしょうか。

 西川 その前に、なぜプロゴルファーとアベレージゴルファーには圧倒的な飛距離の差があると思いますか?

 馬場 やっぱりプロは体を鍛えていますし、練習をたくさんしているからでは?

 西川 もちろん、それもありますが、一番は遠くへ飛ばす打ち方をしているからです。逆に言うと、アベレージゴルファーは飛ばない打ち方をしていると言っていいでしょう。

 馬場 どういうことでしょう?

 西川 アベレージゴルファーが飛ばそうとする場合、間違いなく腕の力でクラブを素早く振ろうとします。でも、腕の力には限界があるので、それほどヘッドスピードは上がりません。それに対してプロは下半身主導のスイングを行っています。腕の何倍も力がある足の力を利用することで、大きなパワーをボールに伝えられるわけです。

 馬場 では、どうすれば下半身主導のスイングができるようになるのでしょうか?

 西川 良いドリルがあります。まずスタンスを肩幅よりも少し狭めにして構えたら、最初に右足を目標の反対方向に足幅一足分ステップしましょう。それからバックスイングを行い、トップ・オブ・スイングまでクラブを上げ、今度は左足を目標方向に足幅一足分ステップします。それからダウンスイングを始めると、下半身主導のスイングになります。まずはこの動きをスムーズにできるまで素振りを繰り返しましょう。

 馬場 最初はぎこちなさが出てしまいます。

 西川 慣れてくればスムーズにできますよ。次に、グリップと腕の力を抜いた状態でクラブを素早く振ります。野球のボールを素早く投げる場合、ボールを目いっぱいの力で握り、腕にも力をいれた状態で投げる人はいませんよね?それと同じでクラブを力強く握り、腕に力を入れたままだと素早く振ることができません。それを体感しましょう。力を抜いた方が素早く振れることを知るのが大切です。

 馬場 なるほど。

 西川 クラブを振るたびにグリップと腕の力を抜いていくと、クラブヘッドの走りを理解できるようになります。先ほどのドリルと合わせて練習すると、どんどん力が抜けて、その分だけヘッドスピードも上がっていきます。

 馬場 力を抜いた方がクラブを速く振れるとは思わなかったです。

 西川 あとは体の軸がブレないようにすることです。首の後ろ側でも頭でも構わないので体の中心に軸を感じてください。この軸がスイング中に傾いてしまうと、どんなにクラブを速く振ろうとしてもヘッドスピードは上がりません。反対に、体の軸が安定していると、自然にヘッドスピードも上がります。下半身主導のスイング、グリップと腕の脱力、そして体の軸の安定を心がけ、ぜひドライバーショットの飛距離を伸ばしましょう。

 (取材協力・バーディ赤坂24)

 ◇西川 哲(にしかわ・てつ)1968年(昭43)5月2日生まれ、東京都出身の55歳。12歳でゴルフを始め日体荏原高時代に日本ジュニア優勝。88年プロテストにトップ合格。91年マルマン・オープンでツアー初V。通算3勝。18年からシニアツアーに参戦。今季から女子プロの植竹希望を指導している。

 ◇馬場 奈々瀬(ばば・ななせ)1995年(平7)7月7日生まれ、福岡県出身の28歳。12歳でテニスを始め柳川高時代にインターハイ出場。卒業後に女優活動を始め舞台「路地裏物語」の出演や東海ろうきんwebCM、外務省リーフレットモデルなどで活躍中。

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