44歳「二刀流」遠藤彰1差発進 スキーで五輪目指すもゴルフ“転向”苦労人、3アンダー好発進

2023年07月28日 05:10

ゴルフ

44歳「二刀流」遠藤彰1差発進 スキーで五輪目指すもゴルフ“転向”苦労人、3アンダー好発進
<第90回日本プロゴルフ選手権大会初日>2番、ティーショットを放つ遠藤彰(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー 日本プロ選手権第1日 ( 2023年7月27日    北海道 恵庭CC 7441ヤード、パー72 )】 かつてスキー選手として五輪を目指した異色キャリアの遠藤彰(44=フリー)が4バーディー、1ボギーの69で回り、3アンダーで首位と1打差の6位と好発進した。予選会を経て今季初めてつかんだツアー出場の舞台で躍動。今後はスキーとの「二刀流」挑戦にも意欲を見せた。石川遼(31=CASIO)、平田憲聖(22=ELECOM)ら5選手が4アンダーで首位に並んだ。
 シュプールを描くように鮮やかに緑の芝も攻略した。遠藤は「今の若い子みたく飛ぶわけではない。グリーン周りが勝負」と言った。ボギー直後の11番では狙い通り、ワンクッションさせてからのチップインバーディーで流れを引き寄せた。69での好発進には「上出来です。明日が怖い」と笑わせた。

 スキー選手として五輪を目指した過去を持つ。中学時代は回転で7位、大回転で8位と全国大会で活躍し、卒業後はカナダに留学。だが転倒で右膝を負傷、リハビリの一環で始めたのがゴルフだった。全盛期のタイガー・ウッズに憧れ、06年にプロテストに合格。オールドルーキーの誕生だった。

 今回が今季初のツアー出場。通常はミニツアーを主戦場とし、練習場のレッスンなどで生計を立てる。それでも「スキーのスタート前は命懸け。ゴルフは曲がるけど死なないし」と明るく向き合う。下半身主導のスイングにはスキーの経験も生きているという。

 前日、かつてのスキー仲間とバーベキューで決起集会した。話題に出たのがマスターズ大会(40歳以上)への出場だ。「二刀流でやってみたら?と言われて…やってみようかなという気になってます(笑い)」。夢と希望にあふれた中年の星がまずは国内メジャーで予選通過を決める。

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