【バスケW杯】日本 18点差逆転で17年ぶり1勝 11戦全敗の欧州勢から歴史的白星

2023年08月28日 04:45

バスケット

【バスケW杯】日本 18点差逆転で17年ぶり1勝 11戦全敗の欧州勢から歴史的白星
第4クオーター、3点シュートを決め雄たけびを上げる河村=沖縄アリーナ Photo By 共同
 【バスケットW杯1次リーグE組   日本98―88フィンランド ( 2023年8月27日    沖縄アリーナ )】 1次リーグE組の日本代表(世界ランク36位)が第2戦でフィンランド(同24位)に98―88で競り勝ち、1勝1敗とした。第4Qに猛攻を仕掛ける劇的な逆転劇で、W杯で06年大会のパナマ戦以来17年ぶりの白星。過去11戦全敗だった欧州勢から歴史的な勝利を挙げた。29日のオーストラリア(同3位)戦に勝てば2次リーグ進出、負ければ17~32位決定戦に回る。今大会のアジア勢の初勝利で、来夏のパリ五輪出場権を得るアジア最上位にも前進した。
 歴史が動いた。河村が拳を突き上げ、富永は吠えた。馬場は感涙。ホーバス監督は満員のブースターにおじきをして感謝を示した。過去11戦全敗だった欧州勢から歴史的白星。指揮官は「クレイジーな試合。18点差がついたが、誰も諦めなかった。日本のバスケが正しい方向に進んでいることを証明できた」と胸を張った。

 土壇場で試合をひっくり返した。第3Qで最大18点リードを許したが、誰も諦めない。富永、河村が3点シュートを連発して徐々に差を詰めた。第4Q残り4分35秒に河村がファウルを受けながらレイアップ。直後のフリースローも沈めて逆転に成功した。富永は7本中4本の3点シュートを決めて17得点を挙げ「すごく楽しめた」と興奮気味。25得点9アシストの河村は「とにかく勝ちたい。その執念だけだった」と振り返った。

 3点シュートを多用するスタイルは爆発力があり、富樫主将は「トム(ホーバス)さんのバスケは10点、20点の差がついても追いつける自信がある」と強調。25日のドイツ戦では17%に低迷した3点シュート成功率はこの試合39%。目標に掲げる40%に数字を近づければ、強豪国にも勝てることを証明した。

 右足首負傷から復帰間もない渡辺は相手エースのマルッカネンの対応で守備に追われて4得点に終わり「今日は足がまったく動かなかった。皆に助けられた」と感謝。チームをパリ五輪に導けなければ代表引退する覚悟で臨む中、試合後に河村から「代表引退なんてさせませんよ」と声を掛けられた。アジア勢の今大会初勝利でパリ五輪切符獲得に前進。初の2次リーグ進出を懸けた第3戦はNBA選手9人を擁するオーストラリア。もう1回、歴史を動かす。

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