龍神NIPPON パリへ収穫V 完全アウェーでイランを完全制圧 エース石川MVPでけん引

2023年08月28日 04:42

バレーボール

龍神NIPPON パリへ収穫V 完全アウェーでイランを完全制圧 エース石川MVPでけん引
<日本・イラン>優勝し、喜ぶ日本の選手たち (C)AVC Photo By 提供写真
 【バレーボール アジア男子選手権最終日   日本3-0イラン ( 2023年8月26日    イラン・ウルミア )】 世界ランク5位の日本は決勝で同10位のイランに3―0で勝ち、17年以来3大会ぶり最多10回目の優勝を飾った。ネーションズリーグ銅メダルに続く快挙でパリ五輪予選を兼ねたW杯(9月30日開幕、東京)に弾みを付けた。石川祐希(27=ミラノ)が最優秀選手、高橋藍(21=日体大)がベストアウトサイドヒッター、小野寺太志(27=サントリー)がベストミドルブロッカーに選出された。
 龍神NIPPONがアジアを制圧した。会場は完全アウェー。ブブゼラの音色が響き、コートに物が投げ込まれるアクシデントもあったが、選手たちは冷静だった。主将の石川は「味わったことのない会場の雰囲気や環境だったが、最後に一番いいパフォーマンスを持ってこられたのは評価できる」と胸を張った。

 第1セットは競り合ったが、西田、山内らの得点で振り切った。第2セットは高橋藍がサーブ、バックアタックで流れをつくり、第3セットはブロックが効果的に決まり、石川がこのセットだけで7得点の貫禄。各選手が持ち味を発揮した。

 約1カ月後に開幕するパリ五輪予選に向けても収穫の多い大会になった。調子の上がらなかった西田が決勝でチーム最多15得点。左のエースは「やっと戻ってきた感覚。自分のパフォーマンスを出せてきたので、より磨きをかけて五輪予選でいいパフォーマンスを出せるようにしたい」と好感触をにじませた。

 チームの底上げにも成功した。19歳の甲斐は先発したウズベキスタン戦で12得点。決勝でもピンチサーバーとして見せ場をつくった。1メートル85のセッター山本龍は4試合に出場し国際経験を積んだ。

 五輪予選ではネーションズリーグ準優勝の米国などと対戦し、2位以内に入らなければパリ切符は手に入らない。「今日のような試合を続ければ、五輪予選でも良い結果を取れる。五輪の切符を獲ることが今季の最大の目標なので、そこに向かっていい1カ月を過ごしたい」。石川の言葉は力強かった。

 ≪MB陣も攻守で奮闘!小野寺6点、山内4点≫ネーションズリーグで活躍したミドルブロッカー陣がイラン戦でも奮闘した。小野寺はブロック、速攻などで6得点を叩き出し、山内は正確なフローターサーブで相手守備を崩すなど4得点。途中出場の高橋健は勝負どころでブロックを決めた。小野寺は「ブロックはいいところで出せた。クイックも数字を残せたので、最低限の仕事はできた。五輪予選に向けて、弾みはついたと思う」と充実感を漂わせた。

おすすめテーマ

2023年08月28日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム