道産子・菊地絵理香 地元V 運も味方に「マジで嫌」PO制した

2023年08月28日 04:41

ゴルフ

道産子・菊地絵理香 地元V  運も味方に「マジで嫌」PO制した
<ニトリレディース・最終日>プレーオフで優勝を決め笑顔を見せる菊地絵理香(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー ニトリ・レディース最終日 ( 2023年8月27日    北海道・小樽CC=6695ヤード、パー72 )】 北海道出身の菊地絵理香(35=ミネベアミツミ)が第3ラウンド終了時に通算9アンダーで並んだ岩井明愛(21=Honda)、申ジエ(35=韓国)とのプレーオフを制して今季初、ツアー通算6勝目を飾った。雷雲接近などで天候回復が見込めず最終Rは競技途中で中止。約5時間の中断を挟んだプレーオフを1ホール目で制した。大会は54ホール短縮競技となったため、賞金ランクへの加算も75%となった。
 その瞬間、不思議と手は動いた。17番パー3でのプレーオフ。ティーショットもアプローチも緊張で感覚はなかった。2メートルのウイニングパットを前に、自身に言い聞かせた。「プレーオフでは自分だけを見てもらえる…と思えばいいんだよね」。その瞬間、緊張はふっと抜けた。

 5位まで後退していた第4Rは悪天候で中止。優勝の行方は第3Rの成績に伴うプレーオフという幸運にも「マジで嫌」と過去4戦全敗の苦手意識が勝った。土壇場でよみがえったのが5戦4勝とプレーオフに強かった成田美寿々の思考。呪縛から解き放たれ、昨年7月に続く地元Vを決めた。

 今後の目標を聞かれ、まだ経験のない複数優勝とともに「ラウンドリポーターもやってみたい」と付け加えた。19年12月に結婚。新居の家具は全てニトリでそろえたという。優勝賞品の本革3人用電動ソファも「玄関から入るかな?」と笑った。5時間の中断を経てつかんだ勝利に笑顔が絶えなかった。

 ≪岩井明PO全敗≫岩井明はプレーオフのティーショットがグリーン左手前のバンカーで目玉となり、約7メートルのパーパットも外した。「ちょっとダフり気味でした。自分の番になったら緊張してしまってしょうがないです」と悔しそう。これでPOは3戦全敗。それでも「逆にまた来週に向けて燃えてるというか、今年もう1勝、絶対にできると思うので…」と気持ちを切り替えていた。

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