神谷そら 3差3位浮上 修学旅行で行けなかった長崎の海風味方に

2023年09月09日 04:39

ゴルフ

神谷そら 3差3位浮上 修学旅行で行けなかった長崎の海風味方に
15番ホール、笑顔でティーショットを放つ神谷そら(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第第2日 ( 2023年9月8日    長崎県 パサージュ琴海アイランドGC=6755ヤード、パー72 )】 31位から出た「ダイヤモンド世代」の飛ばし屋、神谷そら(20=郵船ロジスティクス)が7バーディー、1ボギーでこの日ベストタイの66をマークし、通算6アンダーの3位に浮上した。首位とは3打差。ツアー初優勝した4月のフジサンケイ・レディースに続く2勝目をメジャー初タイトルで飾る。1打差の4位から67と伸ばした小祝さくら(25=ニトリ)が通算9アンダーで単独トップに立った。
 大村湾の海風を追い風にして、20歳の神谷が上位戦線に加わった。トップ合格した昨年プロテストの舞台も、ツアー初優勝したフジサンケイ・レディースの舞台も、海沿いのシーサイドコース。「風が強い方がイメージしやすいんです」。この日ベストタイの66で、メジャー初タイトルが視界に入ってきた。

 海越えの12番パー3で第1打をピン奥3メートルにつけ、バーディーを先行させて「波に乗れた」。後半は5番から3連続バーディー。5番で8メートル、7番で9メートルのチャンスをねじ込むなどパットが光った。猛暑によりグリーンの芝が枯れ、浮いた砂が球に不規則な回転を与えるため、好調の要因を「運です」と笑う。ただ今季ツアーNo・1の飛距離に隠れがちながら、平均パット数(パーオンホール)も全体8位のパット巧者でもある。

 03年度生まれのダイヤモンド世代の一人で、1度プロテストに失敗したため今季がプロ1年目。昨年の今大会は、テレビで同学年の川崎春花が初出場初優勝する姿を見た。「うれしいし凄いなっていうのと、頑張らないとって思った」。同じ舞台で川崎に続く、大会史上6人目の初出場初Vを目指す。

 岐阜出身で、長崎を訪れたのは今回が初めて。実は中学時代の修学旅行先だったが、ゴルフの試合があり、行くことができなかった。毎年、開催コースが異なる日本女子プロ選手権。「行けずに終わるかなと思っていたら“奇跡の1試合”が来た」。そんな長崎の地で、メジャートロフィーを掲げる。

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