【ラグビーW杯】山中亮平を緊急招集 負傷・マシレワの代替 「第2章は終わってない」

2023年09月19日 04:48

ラグビー

【ラグビーW杯】山中亮平を緊急招集 負傷・マシレワの代替 「第2章は終わってない」
<日本代表>ニースに到着した山中は金髪を披露(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 日本ラグビー協会は18日、FB山中亮平(35=神戸)を追加招集すると発表した。イングランド戦で負傷したWTBセミシ・マシレワ(31=花園)の代替選手としての緊急招集。今大会限りでの代表引退を公言しながら一度はメンバーから漏れた男が、“ラストサムライ”として2大会連続で代表入りした。
 山中物語の第2章が続く。先月15日、W杯に臨む代表33人発表で名前を読み上げられなかった際、自身のSNSに「2027年のワールドカップを目指します。ラグビー人生、第3章のスタートです」と代表引退の撤回を記していた。失意から1カ月余り。この日は「第2章がまだ終わってなかったな」とつづり、決意を新たにした。

 メンバーから外れた後は、バックアップメンバーとして、来るかも分からない追加招集に備えていた。英国の伝統ある選抜チーム、バーバリアンズで活動。渡英前に金色に染めたド派手ヘアでプレー。16日にはスカーレッツ戦に15番で先発するなど、世界レベルで調整できており、実戦感覚も十分だ。

 日本はイングランド戦で改めてハイボールやキック攻防における課題を露呈した。ロングキックが武器で、左足で蹴ることも強みとする山中の存在は弱点をカバーすることができる。過去にも代表やサンウルブズの参加選手が離脱した際に、何度も追加招集されたことで、いつしか“ミスター追加招集”の異名を持つようになった35歳が、日本の救世主になる。

 ◇山中 亮平(やまなか・りょうへい)1988年(昭63)6月22日生まれ、大阪府出身の35歳。真住中2年時に競技を始め、東海大仰星高(現東海大大阪仰星高)―早大を経て11年に神戸製鋼(現神戸)入り。代表歴はU20日本代表、高校日本代表。10年5月8日のアラビアンガルフ戦で初キャップ。19年W杯日本代表。日本代表キャップ29。1メートル88、98キロ。FB。

 ▽大会登録メンバーの入れ替え 大会登録メンバーの入れ替えは、ケガ人が出た場合に何度でも可能。ただし一度離脱した選手は復帰できない。日本代表は過去2大会で深刻な負傷者が出ず、入れ替えがなかった。11年ニュージーランド大会ではジャスティン・アイブスに代わり北川勇次が、ホラニ龍コリニアシに代わりタウファ統悦が追加招集された。今大会でも南アフリカがフッカーのマルコム・マークスに代わりSOハンドレ・ポラードを追加招集している。

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