【ラグビーW杯】6度のマイボールスクラムは全て成功 ラグビー発祥国苦しめた

2023年09月19日 04:49

ラグビー

【ラグビーW杯】6度のマイボールスクラムは全て成功 ラグビー発祥国苦しめた
<日本・イングランド>後半、イングランドの突進を止める松島(左)と稲垣(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【ラグビーW杯フランス大会1次リーグD組   日本12ー34イングランド ( 2023年9月17日    ニース )】 昨年11月の惨敗から10カ月。3連続ペナルティーを取られ、敗因となったスクラムは当時から大幅に進化。稲垣、堀江、具と19年大会の主力フロントロー3人が先発にそろい踏みし、6度のマイボールスクラムは全て成功。33歳の稲垣は「凄く良くなってきたと思う」と手応えをにじませた。
 開始直後、味方のミスでいきなりゴール前スクラムを強いられたが、動じなかった。前3人が堅く結束した壁となり、後ろ5人のパワーをもらう。プッシュしてきた相手をガッチリ受け止め、1ミリも前進させず。経験値を買われ、坂手に代わって先発した37歳の堀江も「前半はイーブン。仕掛けようと思いながら組めたので、非常に良かった」と振り返った。

 6月の浦安合宿では長谷川慎コーチが考案した「ロックの脚をつくる」という新スクラムマシンを練習に導入。空気圧を利用してプッシュしてくるマシンに対峙(たいじ)し、下半身を強化してきた。合言葉は「ティア1メンタリティー」「丹田」「足」。同コーチが築いた独自の理論を3つのキーワードにまとめ、再現性のあるスクラムでセットプレーに自信を持つラグビー発祥国を苦しめた。

 メンバーが代わった後半26分には相手スクラムでアドバンテージを与え、15点差に広げられるトライを許した。ジョセフHCも「最後以外はうまくいった。相手も驚いたと思う」と評価しつつも満足はしない。絶対に負けられない残り2戦はスクラムを白星への起点にしてみせる。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2023年09月19日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム