貴景勝 熱海富士を寄り切って首位に並んだ “仁川学院つながり”佐藤輝との合同祝勝会も?

2023年09月23日 04:40

相撲

貴景勝 熱海富士を寄り切って首位に並んだ “仁川学院つながり”佐藤輝との合同祝勝会も?
<大相撲秋場所13日目>熱海富士(右)を力でねじ伏せ寄り切った貴景勝(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所13日目 ( 2023年9月22日    東京・両国国技館 )】 カド番大関の貴景勝が熱海富士を寄り切り、3敗で首位に並んだ。14日目の豊昇龍戦に続き、霧島戦が予想される千秋楽で4場所ぶり4度目の優勝を目指す。霧島は豊昇龍との大関対決を制して、カド番を脱出した。3敗の貴景勝と熱海富士を4敗で大栄翔、高安、金峰山、北青鵬の4人が追う。
 雑念を排除した立ち合いにどんな光景が映っただろうか。相手の熱海富士は再入幕の21歳で大関初挑戦。「集中してやりました。自分が、どういくかしか考えてませんでした」。貴景勝は立ち合いで踏み込むと、2度ぶつかって先手を取った。直後に左からいなし、過去最若年の対戦相手を泳がせると右、左と差し込んだ。懐へ飛び込み、密着して寄り切る完勝だった。

 貴景勝の大関初挑戦は入幕4場所目。20歳だった17年名古屋場所初日、照ノ富士を押し出した。その横綱・照ノ富士が不在の今場所、最古参大関として新星の壁になるべき存在を期待されるが、「それは周りが言うこと。順番を間違えないように、しっかり準備してやり切るだけでした」。まず準備があって結果があり、勝ってこその壁だった。

 平静を心がける本人をよそに今年初場所以来となる賜杯へ周囲は盛り上がり始めた。兵庫県西宮市の母校・仁川学院小では貴景勝が優勝すれば、同学院の高校を出たプロ野球・阪神の佐藤輝明との合同祝勝会が議題に上がったという。同校関係者は「検討してますが、2人とも忙しくて」と懸念するも、「今日、明日の成績で前に進むかもしれません」と優勝争いに注目した。

 セ・リーグを阪神、パ・リーグをオリックスが制した今季、芦屋市出身の貴景勝が今年初の複数回優勝を飾れば、角界も波に乗れる。全休明けの大関が優勝すれば、03年春場所の千代大海以来2人目。残り2日の土俵へ熱視線は注がれる。

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