三段目・欧山田“レスリング技”で勝ち越し「自分は相撲の道で」大学の先輩・乙黒拓斗から刺激

2023年09月23日 07:04

相撲

三段目・欧山田“レスリング技”で勝ち越し「自分は相撲の道で」大学の先輩・乙黒拓斗から刺激
欧山田 Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所13日目 ( 2023年9月22日    東京・両国国技館 )】 東三段目36枚目の欧山田(24=鳴戸部屋)が恵比寿丸(32=高田川部屋)を下して4勝3敗で勝ち越しを決めた。
 相手の右腕を取って横から横から攻め、手繰って横を向かせたところで相手の右足を取って押し出した。決まり手は足取り。「途中レスリングっぽくなった」と“腕取り”からの“片足タックル”で勝負を決めた。

 山梨学院大レスリング部出身で、大学時代にフリースタイル86キロ級アジア大会優勝の実績を持つ欧山田。同部の1学年先輩には、東京五輪フリースタイル65キロ級金メダリストの乙黒拓斗もいる。現在セルビア・ベオグラードで行われている世界選手権では、乙黒はまさかの3回戦敗退で今大会でのパリ五輪出場枠獲得を逃した。欧山田は「拓斗先輩みたいにめっちゃ強い人でも負けるんだから、勝負の世界は何があるか分からない」と一発勝負の難しさを改めて感じた。

 レスリングで東京五輪出場を目指すもかなわず、相撲に転向してから1年半。ここまで負け越しは名古屋場所の一度だけで、着実に番付を上げてきた。「自分は相撲の道で、拓斗先輩みたいに成功できるように頑張りたい」。かつて世界を目指して戦ってきた“戦友”の存在を刺激に、まずは関取を目指していく。

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