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【玉ノ井親方 視点】貴景勝 突きにこだわらず懐に入って大関の意地を見せた

2023年09月23日 04:38

相撲

【玉ノ井親方 視点】貴景勝 突きにこだわらず懐に入って大関の意地を見せた
<大相撲秋場所13日目>熱海富士(右)を力でねじ伏せ寄り切った貴景勝(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所13日目 ( 2023年9月22日    東京・両国国技館 )】 少々陳腐な言い方になるが、貴景勝が平幕を相手に大関の意地を見せた。
 立ち合いで先に押し込んだのは熱海富士だった。だが大関は慌てなかった。左からいなして体勢を立て直すと、相手の体を常に正面に置いて、下から下から突き上げた。左右の足の送りも良かった。

 一番の勝因は右を差して相手の懐に入り込み、間合いを詰めて前に出たことだ。熱くなって、突きにこだわっていたら危なかった。熱海富士も上体の力が強い力士なので、攻め返されて逆転を許していたかもしれない。

 これで3敗で首位に並んだ。ただ、残り2日は大関戦。まだどうなるか分からない。

 一方の熱海富士も可能性が消えたわけではない。ここ2番、上位との対戦が続いて連敗したが、相撲内容は悪くない。負けて強くなるのが相撲。最後まで諦めないことが大事だ。(元大関・栃東)

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