児玉芽生 ケガ乗り越え全日本実業団100M連覇「悔しさを味わって良かった」

2023年09月23日 16:47

陸上

児玉芽生 ケガ乗り越え全日本実業団100M連覇「悔しさを味わって良かった」
決勝を走り終えて笑顔を見せる児玉 Photo By スポニチ
 【陸上・全日本実業団対抗選手権第2日 ( 2023年9月23日    岐阜長良川競技場 )】 女子100メートル決勝が行われ、児玉芽生(ミズノ)が11秒50をマークして2連覇を達成した。コンディションは追い風0・4メートルだった。
 「久しぶりの実戦で凄く緊張したんですけど…。ケガなく走り切れて良かった反面、もう少しタイムがほしかった」

 昨年の全日本実業団は予選で日本記録に0・03差と迫る11秒24を出し、決勝も制して大きなインパクトを残した。今季はさらなる飛躍が期待されたが、春先から右アキレス腱に違和感が生じ、タイムが伸びなかった。その後も痛みは消えず、今年6月の日本選手権を欠場した。

 「(患部は)アキレス腱からかかとにかけてで、2カ月ぐらいリハビリをしていました。(走れなかった期間は)1カ月半から2カ月ぐらいで、戸惑いはありました」

 病院で診てもらってもケガの症状など詳細は分からなかったため、慎重にリハビリを重ねた。今年8月の世界選手権はテレビ観戦。「なんで立てなかったのか。悔しさが大きかった」。そう振り返りながらも「こういう悔しさを味わって良かった」とも言う。

 「(パリ五輪は)現状では厳しいところにいるけど、出場を目指して頑張りたい。泥臭く、もう一度、一から頑張ります」

 大舞台に立つべく、自分自身と向き合っていく。

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