20歳・細野勇策が66で3位発進 記念撮影でもらった「鳥谷パワー」で32年ぶり日本人レフティーV狙う

2023年10月06日 04:30

ゴルフ

20歳・細野勇策が66で3位発進 記念撮影でもらった「鳥谷パワー」で32年ぶり日本人レフティーV狙う
憧れの鳥谷敬氏(右)と記念写真に収まる細野(本人提供) Photo By 提供写真
 【男子ゴルフツアー ANCチャンピオンシップ第1日 ( 2023年10月5日    兵庫県 三甲GCジャパンC=7295ヤード、パー72 )】 20歳のレフティー、細野勇策(ロピア)が7バーディー、1ボギーの6アンダー、66をマークし、3位と好スタートを切った。首位とは3打差。大の野球ファンで、開幕前日のプロアマ戦では元阪神の鳥谷敬氏と記念写真に納まり、勇気をもらった。91年ダイドードリンコ静岡オープンの羽川豊以来、32年ぶりの日本人レフティーVを目指す。
 怒濤(どとう)のバーディーラッシュだった。2番パー5から4連続バーディー。その後も8番で15メートル、風が強くなった後半も17番で8メートルを沈めるなどショットとパットがかみ合い、バーディーを重ねた。細野は「長いバーディーパットも厳しいパーパットも入ったのでパターには助けられた」と喜んだ。

 前々週パナソニックオープンでは予選落ちも「狭いところで刻んだりしちゃうのがあった。ちょっと頑張って(1Wを)持ってみようと思った」と気づきを得た。パー3を除き10番以外では1Wを握った。攻めの姿勢が好結果につながった。

 開幕前日のプロアマ戦では憧れていた元阪神の鳥谷敬氏を見かけた。勇気を出して声をかけ、記念撮影にも応じてもらった。「WBCも見ていた。かっこいい!自分より大きくてオーラが凄かった」。日本人レフティーでは32年ぶりのツアーVへ。虎のレジェンドからパワーを授かった細野が2日目以降も攻め続ける。

 ◇細野 勇策(ほその・ゆうさく)2003年(平15)1月9日生まれ、山口県出身の20歳。心室中隔欠損と心房中隔欠損のため生後2カ月で手術を受けた。父、兄は野球をプレーしていたが、心臓に負担をかけないように6歳でゴルフを始めた。21年に高校3年でプロ転向。昨季賞金ランク129位。最終QTで8位となり今季からツアー本格参戦。今季最高はゴルフパートナー・プロアマの4位。現在賞金ランク35位で来季シードはほぼ確実。1メートル77、80キロ。

 ≪タイガ対決は岩田に軍配≫同音名3人そろった注目の「タイガ」組は69で回った岩田大河が21位で最上位となった。長野泰雅と杉原大河はともにスコアメークに苦戦し、82位とやや出遅れた。一つ後ろの組の「タイガ」、蝉川は54位発進にも「悪くないので我慢しすぎずしっかり攻めていけばいいかな」と巻き返しを誓っていた。

 ≪ユウタ組は池田が6位≫「ユウタ組」は池田勇太が67をマークし、6位につけた。ピンチらしいピンチもなく快調にプレー。「ぼちぼちですかね。ノーボギーだったのは良かった」とうなずいた。昨季から顎(がく)関節のずれから股関節などに痛みが広がる故障に苦しみながらプレーを続けているが、「自分のためになる苦しみだと思っている」と前を向いた。池田と同組で回った前週Vの木下裕太は74で82位、植竹勇太は79で110位と出遅れた。

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