【ラグビー大学選手権決勝】“バラバラ”から心一つに V3帝京大・江良主将「味わったことのない幸せ」
2024年01月13日 21:42
ラグビー
江良、フランカー奥井、WTB高本ら先発15人中10人を占めた4年生は、新型コロナウイルスが世界を覆い始めた20年4月に入学した。過去3年間は一堂に会すことはおろか、感染防止の観点からA~Dチームで練習時間はバラバラ。食堂では全員が同じ方向を向いて黙食した。一体感を欠いたまま最終学年を迎えた時、強く思ったという。「C、Dチームの支えや思いを知らないと日本一になれない。ここ一番で欠点になる」と。
全部員、特に一度もファーストジャージーを着たことのない選手も主体性とチーム愛を持たせるため、新たに導入したのが各委員会の設置だった。施設管理など7つの委員会を作り、全選手に役割と責任を与えると、次第にチームは一体感を増した。コロナによる規制がなくなった今回は、ノンメンバー全員が試合後にピッチに降り、表彰式後にはメンバーと抱き合って喜んだ。「全員が喜んでいる姿を見て、ワンハートになれたなという実感が湧いた。涙が出た」。目指していた光景が、そこにはあった。
1年生からレギュラーとして試合に出続け、プレーヤーとしては超一流でも、リーダーとしては未知数だった江良。主将に就いた直後、岩出雅之前監督から授けられたのが、「前を見ることも大事だが、後ろを振り返るのも大事。前ばかりを見るとまとまらないし、勝負どころで力が出ない」との金言だった。1年間、忠実に実践し、たどり着いた頂点。後半のトライ直後に両足がつり、「最後まで試合に出続ける」という目標は残り2分で未達に終わったが、稀代のリーダーとして、大学ラグビー史にその名を刻んだ。
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