【リーグワン】相模原がまた“大物食い” 王者・東京ベイから6トライ奪い逆転勝ち 次節は神戸と対戦

2024年03月03日 19:34

ラグビー

【リーグワン】相模原がまた“大物食い” 王者・東京ベイから6トライ奪い逆転勝ち 次節は神戸と対戦
<東京ベイ・相模原>自らの50キャップ達成を勝利で祝った主将の岩村(左)(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【ラグビーリーグワン1部第8節   相模原34―28東京ベイ ( 2024年3月3日    東京・秩父宮ラグビー場 )】 レギュラーシーズン折り返しの一戦は、昨季10位の相模原が王者・東京ベイを34―28で下し、4勝目(4敗)を挙げた。旧トップリーグ時代を含め、最上位カテゴリーでの対戦で東京ベイに勝利するのは初めて。1部昇格初年度の昨季も序盤戦は“大物食い”をしたイノシシ軍団が、再び台風の目になりつつある。
 前節で日本一を経験したことのある静岡を破った実力は本物だった。今季は初優勝した先シーズンほど波に乗れていないとはいえ、王者と真っ向勝負して堂々撃破。グレン・ディレーニー・ヘッドコーチ(HC)が「誇りに思う。普段より20、30%上のパフォーマンスを出さないといけないと分かっていたが、選手がやってくれた」と称えれば、節目のリーグ50キャップ目を白星で飾ったSH岩村主将も「昨年の王者に勝利できてうれしく思う」と相好を崩した。

 昨季から大きく進化したのが得点力だ。ニュージーランド出身でBL東京でもアタックコーチを務めていたジョー・マドック氏が加入。前半33分にトライを挙げたCTB岩下も「毎週の初めにワクワクするプランを提示してくれる。オプションもいっぱいある」と証言するほど多彩な攻撃パターンを落とし込み、1週間掛けて習得。昨季は16試合で計45トライだったが、今季はこの日の6トライを加え、8試合で計37トライとシーズン74トライペース。岩村主将も「昨季はディフェンスでプレッシャーを掛けていたが、今季はアタックで掛けられている」と話した。

 旧トップリーグ時代を含めても最上位カテゴリーではまだ4シーズン目。大卒選手の獲得競争では後手を踏むものの、チャンスを求めて移籍してくる選手たちが屋台骨を支える。岩村主将とフランカー吉田はトヨタから、フッカー安江は神戸から、フランカー鶴谷は旧NTTコムからの移籍組。自身はコカ・コーラ、宗像サニックスと立て続けに廃部・休部となり新天地にたどり着いた岩下も「ラグビーに対してどん欲な選手が多い」と話した。

 シーズンの折り返しで入れ替え戦に回った昨季に並ぶ4勝目を挙げ、星の数でも東京ベイと並んだ。さらなる上位進出へ、岩村主将は「1試合1試合、準備していくだけ。その繰り返し。次は神戸戦。明日は休んで…」と言いかけると、ディレーニーHCは日本語で「えっ?明日は休み?」。いたずらっぽく笑う指揮官の表情が、チームの好調ぶりと関係性の良さを物語っているようだった。

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