「世界のトップの中で挑戦者として楽しみつつ良い結果を」上野美優 女子代表が世界選手権に向け会見

2024年03月04日 15:07

カーリング

「世界のトップの中で挑戦者として楽しみつつ良い結果を」上野美優 女子代表が世界選手権に向け会見
カーリング女子日本代表の(左から)上野結生、西室淳子、金井亜翠香、上野美優、両川萌音(C)JCA/H.IDE
 カーリングの女子世界選手権(16日開幕、カナダ)に出場する日本代表(SC軽井沢クラブ)が4日、長野県軽井沢町内で練習を公開し会見を行った。
 SC軽井沢クラブとして参加した日本選手権(1~2月、札幌)では、22年北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレ、中部電力、北海道銀行などを破り初優勝。世界選手権代表に決定し、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の代表候補となる権利も得た。今大会は五輪の出場枠獲得にも関わる重要な大会となる。

 スキップの上野美優(みゆ、22)は「世界のトップチームも多い中で、自分たちがどこまでできるのか、挑戦者として楽しみつつ、日本選手権みたいに存分に楽しんで、良い結果になったらいい」と意気込みを示した。

 22歳ながらカーリング歴14年という上野美は国際経験も豊富。22年には世界ジュニア選手権で優勝。3日まで行われた混合ダブルスの日本選手権でも山口剛史とのペアで初優勝し、世界選手権(4月、スウェーデン)の切符を手にした。

 1カ月前の日本選手権の決勝でも、最終第10エンドで逆転のドローを決めるなどドローショットの精度に定評がある。「ドローに良いイメージを持って投げることができているので、ドローショットに注目してほしい」と自信をにじませた。

 上野美の妹で、リードの上野結生(ゆい、21)は「初めての出場で緊張するかも知れないけど、みんなで楽しんで、一投一投ショットをつないで最後まで全力でプレーしたい」と話した。

 昨年、今年と世界ジュニア選手権で2年連続準優勝するなどジュニアでの実績は十分。「チームへの声掛け、コミュニケーションの取り方に注目してもらいたい。今はテークショットの安定と、ドローショットの精度を上げる練習に励んでいる」とシニアの大舞台への準備を進めている。

 サードの金井亜翠香(あすか、22)は「自分としても、チームとしても初めての世界選手権。自分たちのプレーが、自分たちのペースでできるように一投一投を大事にしたい」と抱負を語った。
 個人として2006年以来18年ぶりの世界選手権に挑むセカンドの西室淳子(43)は「18年前のゲーム内容は覚えていないけど、熱い思いは忘れていない。そういう気持ちを持って、挑戦者として全力で笑顔で走り抜けたい」と話した。

 フィフスの両川萌音(もね、23)は「自分らしくプレーできるように、みんなのサポートをしっかりして、全力のプレーができるように頑張りたい」と力を込めた。

 ▼ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪への道 五輪日本代表候補チームは(1)24年日本選手権優勝、(2)24年世界選手権出場、(3)25年日本選手権優勝、(4)25年世界選手権出場、(5)25年日本選手権直前の世界連盟チームランキング最上位チームかつ24年、25年日本選手権のいずれかで3位以内となったチーム、の中から選考。いずれかを満たすチームが1チームしかない場合はそのチームが日本代表候補となる。複数ある場合は25年9月末までに該当チームで代表候補決定戦を行う。五輪の出場枠は24、25年世界選手権でのポイントで決まる。

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