琴ノ若“大関初陣”冷静に白星 熱海富士撃破も淡々「体が反応」

2024年03月11日 04:30

相撲

琴ノ若“大関初陣”冷静に白星 熱海富士撃破も淡々「体が反応」
琴ノ若ははたき込みで熱海富士(手前)を破る(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所初日 ( 2024年3月10日    エディオンアリーナ大阪 )】 新大関の琴ノ若(26=佐渡ケ嶽部屋)が平幕の熱海富士(21=伊勢ケ浜部屋)をはたき込みで下し、白星発進した。
 カド番の大関・貴景勝(27=常盤山部屋)も朝乃山(30=高砂部屋)をはたき込みで下したが、最後の3番で横綱・照ノ富士(32=伊勢ケ浜部屋)、大関・霧島(27=陸奥部屋)、豊昇龍(24=立浪部屋)の1横綱2大関が相次いで敗れる波乱の幕開けとなった。

 大関4人は21年名古屋場所以来。霧島、豊昇龍が敗れるなか、琴ノ若は冷静な取り口で「大関初陣」を飾った。ずらし気味に立って相手の攻めを受け止めるともろ差し狙いで前傾姿勢になり、タイミングよくはたき込んだ。緊張から解放された支度部屋。「しっかり踏み込んで、あとは流れでの気持ち。体が反応した」と淡々と振り返った。

 5月の夏場所からは先代師匠で元横綱だった祖父の「琴桜」を襲名する考えだ。「大関琴ノ若」の館内放送に「花相撲でも聞いたから」と本人は素っ気なく話したが、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は「父、師匠としてうれしい」と感慨を込めた。新大関場所は苦戦する例が多く、優勝は06年夏場所の白鵬が最後。「余計なことを考えず自分らしく上を目指していく」と覚悟を示した。

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