幕下付け出しの松井が快勝デビュー「良い流れだったので」宮城野部屋の前相撲2人に続いた

2024年03月11日 14:26

相撲

幕下付け出しの松井が快勝デビュー「良い流れだったので」宮城野部屋の前相撲2人に続いた
<大相撲2日目>西田を寄り切りで破る松井(左)(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所2日目 ( 2024年3月11日    エディオンアリーナ大阪 )】 鳥取城北高出身で昨年の国体ベスト8の実績を持つ松井奏凪人(19=宮城野部屋)が本名の「松井」のしこ名で初土俵を踏み、デビュー戦を白星で飾った。
 自身より45キロ重い163キロの東三段目筆頭・西田(19=二所ノ関部屋)を相手に、低い立ち合いからハズ押しで一気に前へ。土俵際で一度残されたが、慌てずに腰を落としてもろ差しで寄り切った。持ち味の下から上に持っていく押し相撲で快勝し「ちょっと緊張していたけど落ち着いて取れました」と安どの表情。同学年の同じ福岡県出身で小中学生時代に一度も勝ったことがなかったという相手からプロ初白星を挙げた。

 鳥取城北高卒業後に付け出し資格を得ての宮城野部屋入りは、1学年先輩の十両・伯桜鵬(20)と同じ経歴。「先輩の伯桜鵬関と天照鵬関に憧れて入りました」。尊敬する宮城野親方(元横綱・白鵬)の下で先輩たちと同じ道を歩み始めた。

 この日、前相撲で初土俵を踏んだデミデジャムツ改め聖白鵬(23)と小野(18)も白星。「良い流れだったので自分も勝ちたいと思っていました」。新弟子3人そろって白星を挙げ、宮城野親方の39歳の誕生日を飾った。「まだまだこれからなんですけど、とりあえず1勝できたので良い報告できるかな」。記念の1勝となった。

 元幕内・北青鵬の暴力事件に揺れる宮城野部屋は、今場所限りでの一時閉鎖が見込まれ先行き不透明な状況。「臨機応変に対応して、その時その時に自分のやれることをやるだけ」と神妙に話し「宮城野親方に憧れて入ったので」と大横綱の指導が受けられる環境を切望した。


 ◇松井 奏凪人(まつい・かなと)2004年(平16)10月12日生まれ、福岡県宇美町出身の19歳。福岡相撲クラブで小4から相撲を始め、宇美中から鳥取城北高へ相撲留学。3年時に全国高校総体個人戦準優勝、団体優勝(大将で出場)。国体少年の部個人戦4位、団体優勝(大将で出場)。卒業後は母校でコーチを務め、有限会社野田組所属で社会人の大会に出場。23年国体成年の部8強。全日本選手権32強。1メートル71、118キロ。

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