玉ノ井親方の目 霧島は初日の黒星の影響で「相撲が消極的になっている印象」

2024年03月11日 19:54

相撲

玉ノ井親方の目 霧島は初日の黒星の影響で「相撲が消極的になっている印象」
阿炎(左)に引き落としで敗れた霧島(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所2日目   ○熱海富士(寄り切り)霧島● ( 2024年3月11日 )】 2日目も波乱続きとなった。
 霧島は熱海富士の出足を止め、すぐに右を差して自分の形になった。だが、相手の頭が上がらず、押し込めなかった。苦し紛れに左を巻き替えようとしたところを逆に熱海富士に左から小手に振られ、上体が浮いてしまった。そのまま相手に頭をつけられ寄り切られた。

 敗因は足が出なかったことだ。初日に阿炎に敗れたことで大事に取ろうとしたのかもしれない。上体で相撲を取っているだけで足がついていかなかった。

 熱海富士のような大きな相手には、安易にまわしを取りにいってはダメ。いきなり差しにいくのではなく、突き放しながら前に出てまわしを狙った方が、自分の流れに持ち込みやすかったはずだ。相撲が消極的なっている印象で気になるところだ。

 一方の熱海富士は頭を下げて相手が嫌がる相撲を取ったのが良かった。大関に勝ったのは自信になるし、連敗しなかったのも気持ちが乗っていくきっかけになる。今場所は荒れる展開になりそうだから、しっかりと上位に食らいついていってもらいたい。
(元大関・栃東)

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