メッツ・千賀“劇的”7勝 9回2死から逆転呼んだ!移籍後最長8回1失点、最多タイ12奪三振

2023年07月07日 02:30

野球

メッツ・千賀“劇的”7勝 9回2死から逆転呼んだ!移籍後最長8回1失点、最多タイ12奪三振
<ダイヤモンドバックス・メッツ>8回1失点で7勝目を挙げた千賀はハイタッチ(AP) Photo By AP
 【ナ・リーグ   メッツ2―1ダイヤモンドバックス ( 2023年7月5日    フェニックス )】 メッツ・千賀滉大投手(30)が5日(日本時間6日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に先発。メジャー移籍後最長の8回を4安打1失点と好投し、6月10日パイレーツ戦以来約1カ月ぶりの白星で、今季の日本投手最多タイとなる7勝目を挙げた。5月17日のレイズ戦に並ぶメジャー自己最多タイの12三振を奪い、うち4つが直球で見逃し三振。最大の武器「お化けフォーク」との硬軟織り交ぜた快投でチームを4連勝に導いた。
 ベンチの千賀も思わず両手を上げ、笑顔で何度も拍手をした。0―1の9回2死。あと1アウトで試合終了となる土壇場で、女房役アルバレスが右中間に劇的な同点ソロを放った。「最高だった。ベンチの盛り上がりが凄かった」。さらに8、9番の連打で勝ち越し。敗戦投手になる目前から一転、自身に白星が転がり込んできた。

 「やりたいことがそのまま表現できた。ストライクゾーンにたくさん投げられたし、アルバレスとの呼吸が(良く)凄かった」。メジャー自己最多タイの12奪三振。4個が直球での見逃し三振だった。4回1死では最速99マイル(約159キロ)に、新人王争いのライバルでもある3番キャロルのバットはピクリとも動かない。相手は最大の武器「お化けフォーク」を警戒。裏をかいた直球勝負の配球がはまった。

 アルバレスは将来を嘱望される21歳の若手捕手だ。9歳年下とのバッテリーは息ぴったり。意図する球種が合致し、千賀は「シンプルにストライクゾーンに投げられた」。配球に迷いがないためテンポも抜群だった。4回無死ではロンゴリアの空振り三振の際にフォークがワンバウンド。アルバレスはバックネット付近まで懸命に追いかけ、一塁でアウトに。振り逃げを防ぐ好プレーにマウンド上の千賀も笑顔だった。

 失点は7回のソロ本塁打での1点のみ。前半戦最後の登板を白星で飾り「大きなケガなく回れていることが一番。まだ半分ある。気を抜かないように生活したい」。奪三振率は両リーグ5位。メジャー1年目で12奪三振以上を2度以上記録するのは、日本投手では95年野茂(ドジャース)以来2人目だ。「ドクターK」はここからさらに本領を発揮する。

 ≪メジャー1年目前半戦113奪三振は日本投手歴代5位≫千賀はここまで113奪三振で、メジャー1年目の日本投手の前半戦奪三振数で歴代5位。1位は14年の田中将大(当時ヤンキース、現楽天)の135で、2位は07年の松坂大輔(レッドソックス)の123、3位は95年の野茂英雄(ドジャース)の119。同年の野茂はナ・リーグトップの236奪三振で、メジャー1年目の日本投手の最多奪三振。千賀はどこまで伸ばせるか。

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