日本ハム・郡司 “仙台育英魂”見せた 思い出の地で3安打3打点大暴れ

2023年07月28日 06:00

野球

日本ハム・郡司 “仙台育英魂”見せた 思い出の地で3安打3打点大暴れ
<楽・日>勝利し、ガッツポーズの郡司(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム9-5楽天 ( 2023年7月27日    楽天モバイル )】 あの夏が脳裏によみがえる。2015年7月21日。宮城県大会決勝で仙台育英は古川工を13―0で下して、2年ぶりの甲子園出場を決めた。あれから8年。決勝の舞台となった楽天モバイルパーク宮城に戻ってきた日本ハム・郡司が、あの日のように躍動した。
 「8年ぶりですか…。感慨深いです。高校3年間を過ごした地で活躍できてうれしい」

 まずは1点を追う2回1死一、二塁。田中将の147キロ直球を中越えに運び勝ち越しの2点二塁打とした。5回2死一、二塁では右前適時打を放ち、なお2死一、三塁の一塁走者では重盗でプロ初盗塁もマーク。8回は中前打で3安打3打点を記録した。先発全員15安打で13連敗後の2連勝を決めたチームの中心に、郡司がいた。

 6月19日に中日からトレードで加入。戦う場所をパ・リーグに移したことで、仙台を本拠地とする楽天との対戦が巡ってきた。千葉出身ながら宮城は第2の故郷。前日は高校時代の同級生や福島県に住む親戚が来場しながら出場機会がなかっただけに「最近試合に出られていなかったので、発散してやろうと思った」と胸を張った。

 昨夏は自身があと一歩で果たせなかった全国制覇の夢を後輩たちがかなえ、今夏も宮城県大会を制して甲子園出場を決めた。「凄く強いチームになったと思いますし、刺激になります」。15年夏の甲子園で準優勝後、大勢の市民に出迎えられた、あの日の記憶は忘れない。支えてくれた人々への感謝の思いを胸にプレーを続ける。(清藤 駿太)

 ▽郡司の仙台育英3年夏の宮城大会 第1シードとして3回戦からコボスタ宮城(当時)を使用。郡司は7月21日の古川工との決勝では3打数1安打2打点。エース佐藤世をリード面でも支え、13―0の大勝で自身初の夏の甲子園出場を決めた。甲子園でも「4番・捕手」として全試合に出場して同校2度目の決勝進出も、東海大相模(神奈川)に敗れ東北勢初優勝はならなかった。

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