エンゼルス・大谷トレード消滅を解説 オフに再契約目指し「売り手」から「買い手」に

2023年07月28日 02:30

野球

エンゼルス・大谷トレード消滅を解説 オフに再契約目指し「売り手」から「買い手」に
エンゼルス・大谷翔平 Photo By スポニチ
 大リーグは夏のトレード期限を前に、PS進出を目指して補強を進める「買い手」となるか、PS進出を諦めて来季以降のためにFAとなる主力を放出して若手有望株と交換する「売り手」となるか、2択を迫られる。エンゼルスはなぜ、今夏は「買い手」となる判断を下したのか。
 PS進出圏内まで4ゲーム差。判断の難しいところだが、諦めるほど絶望的な差でもない。またアート・モレノ・オーナーは大谷がFAとなった後の再契約を目指している。いったん、トレードで放出してしまえば、オフに再契約してチームに戻せる可能性は極めて低くなると考えていた。

 経済的にも残り2カ月ながら、在籍することでグッズやチケット収入、ネット裏の日本企業などのスポンサー収入など、得られるものは計り知れない。複数球団が打診した交換要員に、魅力的な若手有望株がいなかったことも交渉が本格化しなかった要因となった。

 ナ・リーグへの移籍だと個人成績がリセットされ、日本選手初の本塁打王が水泡に帰す可能性もあったが、その心配も無用に。現在は年間57本塁打ペース。ヤンキース・ジャッジのア・リーグ記録62本塁打の更新も視界に捉えており、終盤戦にかけて全米を巻き込んだ熱狂も予想される。(MLB担当 柳原 直之)

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