巨人ドラフト5ルーキー船迫がうれしいプロ初勝利 小学生時代に野球教室で対面していた原監督に恩返し

2023年07月28日 23:22

野球

巨人ドラフト5ルーキー船迫がうれしいプロ初勝利 小学生時代に野球教室で対面していた原監督に恩返し
小学生時代に参加した野球教室で原監督と集合写真に収まる巨人・船迫(原監督の左下=家族提供) Photo By 提供写真
 【セ・リーグ   巨人11―5中日 ( 2023年7月28日    東京ドーム )】 巨人のドラフト5位ルーキー・船迫大雅投手(26)が、28日の中日戦(東京ドーム)に2番手で登板。1回2/3を1安打無失点に抑え、うれしいプロ初勝利を手にした。
 指揮官へ恩返しを果たした。小学4年時、地元の宮城県蔵王町へ野球教室に訪れた原監督と対面。集合写真を撮った際、斜め後ろにいた指揮官が、この日は笑顔で真横に立っていた。昨秋、巨人入団が決まると「原監督と早くグータッチがしたい」と宣言。2軍生活も長かったが、開幕から4カ月で、その思いをかなえた。

 紆余曲折の野球人生だ。小学校低学年の頃、格闘技の好きな父・裕さんに連れられ、空手を習いに行ったが、1週間で「叩き合いは嫌だ。野球をやらせて」と頼み込んだ。「やるからにはエースで4番。キャプテンだぞ」。それが父との約束だった。

 だが、中学ではエースナンバーを背負うことができず、裕さんと進路について話し合った際には「高校に行かないでバイクに乗りたい」と直訴。「ふざけるな!」と一喝され、父の母校でもある聖光学院に進んだ。高校入学時は1メートル67、50キロ。過去最多64人の新入生の中で一番小さかったが、2年時にサイドスローに転向し、3年夏はエースとして甲子園8強入りに貢献。進学先の東日本国際大4年時にはドラフトで指名漏れを味わったが、下を向かず、西濃運輸で研鑽を積んだ。

 26歳のオールドルーキーは「今日の1勝に満足せず、リリーフでいる限りは、どんな状況であれ、チームのためにしっかり抑えていくことを意識していきたい」と力強く話した。指揮官への恩返しの力投をこれからも積み重ねていく。
(花里 雄太)

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