びっくり!完璧! ソフトB・周東がプロ6年目の初満弾 8月から取り組むノーステップ打法で上り調子

2023年09月09日 05:03

野球

びっくり!完璧! ソフトB・周東がプロ6年目の初満弾 8月から取り組むノーステップ打法で上り調子
<ソ・楽>初回、生還した三走・周東は犠飛を放った柳田(右)から感謝を受ける(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク6-8楽天 ( 2023年9月8日    ペイペイD )】 3位のソフトバンクは8日の4位・楽天とのCS争い直接対決で、2―7の6回2死満塁から周東佑京内野手(27)が、右翼席へプロ初の満塁本塁打を放った。今季2号で一時は1点差に迫る意地を見せたが、反撃及ばず連勝は2でストップ。楽天に1・5差と迫られた。また周東は、初回に27盗塁目を決め、楽天の小深田とトップを並走。こちらの直接対決も負けられない。
 何とか流れを変えようと必死だった。2―7で迎えた6回2死満塁のチャンス。周東が大きな仕事をやってのけた。楽天の先発・岸がカウント1―1から投じた143キロ直球を振り抜くと、打球は右翼席まで届いた。5月14日のオリックス戦以来の今季2号。プロ6年目で自身初のグランドスラムで1点差まで猛追した。

 「ビハインドの場面だったけど、とにかく1点ずつ返していくことだけを考えて打席に入った。インコースの真っすぐを狙い通りにスイングすることができ、完璧に捉えることができた」

 1番打者で3試合連続スタメン出場し、初回には二塁内野安打で出塁した。8月中旬からノーステップ打法に取り組み、出場4試合連続安打と打撃の調子を上げている。初回は2番・三森の初球に27個目の盗塁となる二盗に成功。2回にライバルの楽天・小深田が二盗を決めてすぐに並ばれたが、3年ぶりの盗塁王へ向けてばく進している。2死三塁では柳田の浅い中飛で果敢に本塁突入し、先制のホームも踏んだ。

 楽天戦では苦い思いをした。8月25日の対戦。2点リードの7回2死二塁での三塁守備で鈴木大の内野フライをまさかの落球。チームは逆転負けし、試合後は「すみません」と言い残し、悔しさを抱えて帰りのバスに乗り込んだ。2安打4打点1盗塁で少しは留飲を下げた。

 周東の満塁弾でムードが高まるも逆転はできず、4位・楽天との大事な3連戦の初戦を落とした。投手陣が計10四死球を許し、11安打8失点し、藤本監督は「ビッグイニングをつくられたのが…。周東ので1点差まで迫ったけど」と声のトーンを落とした。

 球団創設85周年、ドーム開業30周年を記念した「ダブルアニバーサリーデー」のフィナーレを飾ることもできなかった。過去5戦全勝だったが、最終戦で黒星。最大13ゲーム差をつけていた楽天とのゲーム差は1・5に縮まった。メモリアルイヤーにBクラスはあまりに悲しい。連敗だけは何としても阻止したい。(森 寛一)

【データ】
 ○…周東(ソ)が6回に自身初の満塁本塁打。プロ入り後、本塁打を打った試合は8勝3分けと無敗だったが、12試合目で初黒星となった。また、ソフトバンクに満塁弾が出た試合で敗れるのは、20年7月25日の日本ハム戦(ペイペイドーム)以来。初回に栗原の満弾で先制も、7―9で逆転負けした。

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