ロッテ吉井監督「3球勝負で全部やられてしまった」「完全にやられました」ノーノー由伸に脱帽

2023年09月09日 21:10

野球

ロッテ吉井監督「3球勝負で全部やられてしまった」「完全にやられました」ノーノー由伸に脱帽
<ロ・オ>ベンチの吉井監督(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ロッテ0―4オリックス ( 2023年9月9日    ZOZOマリン )】 ロッテは9日、本拠のZOZOマリンでオリックスと対戦し、相手先発の山本由伸投手(25)にノーヒットノーランを喫した。チームは3連敗で、首位オリックスとの差は11ゲームに広がった。
 出した走者は6回先頭で四球を選んだ安田、9回2死から死球となった荻野のみ。打者29人で、27アウトの内訳は、三振8、内野ゴロアウト13、フライアウト6だった。

 吉井理人監督は試合後「球が強くてコントロールも良いので、前半はなかなか捉えにくいかなと思っていた。何とか球数を投げさせてと思ったんですけども、今日は3球勝負で全部やられてしまったので。しかもファウルを打とうと思っても前に弱い打球が飛んでしまっていたので、完全にやられました。すごい良いピッチャーだと思います。ま、言うまでもないか」と脱帽した。

 先発の美馬が4回に杉本に先制3ランを浴びたが、7回7安打3失点の粘投。本拠のファンも最後まで逆転を信じて声を枯らしたが、由伸に完全に封じ込められた。美馬は「最低でも最小失点で切り抜けようと思っていた場面で、野手が良いプレーをしてくれたあとにホームランを打たれてしまったので、あの1球がもったいなかったです。相手投手の調子が良かったので厳しい失点となってしまいました」と語った。

 球団では、2019年9月6日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で千賀滉大投手にノーヒットノーランを喫して以来の屈辱となった。

 吉井監督との主なやりとりは以下の通り。

 ――先発の美馬は7回を3失点。4回の1球が悔やまれる。

 「そうですね。1球の失投を一発で仕留められたので。大事なところでの失投なので、ダメはダメなんですけど、それでも7回まで投げてくれたので頑張ってはくれた」

 ――相手の山本投手は吉井監督も侍ジャパンで見られていたと思うが、攻めの狙いとしては?

 「球が強くてコントロールも良いので、前半はなかなか捉えにくいかなと思っていた。何とか球数を投げさせてと思ったんですけども、今日は3球勝負で全部やられてしまったので。しかもファールを打とうと思っても前に弱い打球が飛んでしまっていたので、完全にやられました。すごい良いピッチャーだと思います。ま、言うまでもないか」

 ―2年連続のノーヒットノーランは2リーグ制以降は初めて。

 「あ、そうなんですか。真っすぐ強いですし、コントロールも良くって、変化球が多彩で、しかも、その変化球もコントロールがいいのでね。なかなか、やっつけづらい投手なのは確かです。2年続けてノーヒッターやっても不思議ではない。ただ、こっちはね、やっつけに行ってるので、今日のようにやられてしまっては…CSもありますし、この後もまた対戦あると思うので、何とかやっつけられるように何か考えます」

 ――6回に安田が四球を選んだ。

 「あの6回の時だけ、山本がちょっとバランス崩してたんで、それがたまたま安田だった。あいつがフォアボール選んだって感じじゃなくて、たまたまボールが4つ来た。だけど、1打席目も安田が1番、ファールを打って粘ってたんで、もしかしたら、普通に前に飛ばそうと思ってファルなってるかもしれないですけども、もうそこは安田は良い対応はしていたとは思います」

 ――山口に良い当たりもあった。

 「山口は打てない球を打っていたので。あの辺がまだ若いと言えば若い。その辺のところを工夫できるようになれば、多分もっと打率も上がるとは思うんですけども、これを材料に成長してほしいと思います」

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