原監督 菅野は「執念、根性を見せてくれた」 緊急降板も心配なし「おいなりさん食べてたぐらい」

2023年09月09日 18:09

野球

原監督 菅野は「執念、根性を見せてくれた」 緊急降板も心配なし「おいなりさん食べてたぐらい」
<巨・中>笑顔で秋広を出迎える原監督(左)と菅野(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人5―0中日 ( 2023年9月9日    東京D )】 逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出を目指す巨人が最下位・中日に快勝し、1分けを挟んで2連勝。貯金1とした。東京ドームでの中日戦は3月31日の開幕戦で敗れて以降、これで8連勝(1分けを挟む)としている。
 前夜のカード初戦は延長12回まで戦って0―0の引き分け。この日も4回まで0―0だったが、初回から150キロ超の速球でぐいぐい押し込んでいた先発右腕・菅野が5回、自らのバットで二塁強襲の適時打を放ってチーム17イニングぶりの得点を刻むと、その菅野が右手人差し指をつって緊急降板したあとも船迫、菊地、バルドナード、平内とリリーフ陣が奮闘して零封でつないだ。

 打線も6回に丸の16号ソロと代打・秋広の2点適時打で一挙3点追加し、7回にも門脇の3号ソロで加点。投打がかみ合っての完勝だった。

 試合後、原辰徳監督(65)との主なやりとりは以下の通り。

 ――菅野が投打にわたって活躍。

 「そうですね。非常にピッチングもだいぶ状態は良くなってきたなという感じがしますね。バッティングも、こうずっと点数が入っていない状況でね。執念というか、根性を見せてくれたというかね。6回が非常に大事なイニングになるなという時にね、助け船という形になりましたけど。船迫もよくあそこは抑えたというところですね」

 ――リリーフ陣も昨日に続いてゼロに抑えた。

 「やっぱり役割を果たした形で、全うしてくれるのは本人にとっても大きいし、我々にとっても非常に大きいですね」

 ――菅野は指を気にしていた。

 「いやもう大丈夫だと思います。元気でしたけど。あの時は何というか、投げられない状況だったというところですよね。勤続ひ…勤続ひろ…まあ、いいや(笑い)。とは言わしたくないね、まだ。若々しいピッチャーでいてほしいなとは思いますね」

 ――丸、門脇にホームラン、秋広にもタイムリーが飛び出した。

 「全て貴重ではありましたけど、秋広がね。あそこの場面でね。ややもすると、私のピンチヒッターの出し方というものがね。少し反省しとったところなんですけど、秋広がそこを見事にタイムリーを打ってくれてね。ベンチワークをも助けてくれた。チームも当然勢いをつけさせてくれたという大きい一本でしたね」

 ――守りでも、岡本和、岡田がいいプレー。

 「まあ、昨日から非常に守備もよくね。いろんな意味で、(坂本)勇人もサードにいく。あるいはその責任というものがね。一人ひとりのポジションができてきているようなね。いいものが出てると思いますね」

 ――勝ち越しに向けて。

 「明日も、あさっても、しあさってもとね。非常に大事なゲームが続きますから、力の出しどころなわけですから、一戦一戦戦っていきたいと思います」

 「(自ら)勤続疲労?とは言わせたくないよと言いたかったんですけど」

 ――ブルペン陣にとっても急だった。

 「と思いますよ。それはやっぱり非常に大事なイニングだなという、打順も向こうも2番からだったですかね、というところで。でもアクシデントのなかでブルペン陣、船迫よく抑えたと思いますね」

 ――船迫は9試合連続無失点。

 「ねえ。ルーキーですからね、非常に一つ一つのものを栄養に変えて糧としてくれてますね」

 ――秋広に久しぶりの一打は自信に。

 「と思いますよ。そうなると、当然そこにはライバルも出てきているわけですしね。安泰ではないという危機感というものもね、きょうも阿部ヘッドとマンツーマンでね、非常に練習してましたし、結果が出るとそれが2倍3倍になる世界なんで、そういう意味では非常に良かったと思いますね」

 ――門脇にも一発。

 「門脇はやっぱり非常に強さを感じるよね。同じ凡打であったり簡単にヒットは打てないというのはこれはもう全員がそうです。ただ何というか、けれん味のない戦い方をするという点ではウチにはいないタイプですよね。悔いを残さない勝負ができるというのかな、そういう意味ではそれはいい意味で出ましたね、結果も」

 ――6回の代打の出し方を反省というのは。

 「1アウト二塁三塁で勝負にいったなかでチョーさん(長野)を出してというところが果たしてどうだったかなと。あそこの順番というものを変えていたらどうなのかな、あるいはそのまま(吉川)尚輝を打たせてたらどうなのかなというね、いろんな自分のなかでのね、あそこで歩かされて、0点というケースもあったわけですよね。そこを救ってくれたというのは秋広の一本というのは大きいというところ。何が正しいのかというのは非常に難しいところではあったけど、やっぱりあの1点、3点目というものを必死にこっちは取りにいったということですよね」

 ――点差が開いたことで中川を使わないで済んだのも大きい。

 「そうですね。それはもうその通りですね。平内もストライク入ったしね」

 ――菅野は人差し指?

 「なんかつったとか言ってたよ。一生懸命バット振ったから。そんなんでつってもらったら困るんだけど…」

 ――病院は。

 「いや、全くないでしょ。なんか僕がパッとベンチ裏いったらね、おいなりさん食べてたぐらい(笑い)」

おすすめテーマ

2023年09月09日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム