巨人・菅野智之が緊急降板「右手がつってしまいました」自ら先制打、17イニングぶり得点も直後異変

2023年09月09日 16:04

野球

巨人・菅野智之が緊急降板「右手がつってしまいました」自ら先制打、17イニングぶり得点も直後異変
<巨・中>6回、マウンドに登った菅野だったがすぐにベンチへ戻る (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人―中日 ( 2023年9月9日    東京D )】 巨人の菅野智之投手(33)が中日戦(東京D)で今季12度目の先発登板。自ら先制適時打を放った直後の6回、投球練習中に右手人差し指を気にする仕草を見せて緊急降板した。5回3安打無失点の好投。勝利投手の権利を得ての降板となる。
 突然のアクシデントだった。1―0で迎えた6回だ。この回に備え、マウンドでの投球練習中。菅野が右手人差し指を気にする仕草を見せた。左手で右手人差し指を握り、複雑な表情。すぐさま阿波野投手チーフコーチとトレーナーが駆け付け、菅野はベンチ裏に下がった。

 治療後、再びマウンドに小走りで戻ったが、投球練習をしてみて続投不可能の判断。原辰徳監督(65)がここでベンチを出て新人右腕・船迫を2番手としてマウンドへ送った。

 直前には自らのバットで先制点を叩き出していた。0―0で迎えた5回、2死二塁の場面で打席に入った菅野は相手先発右腕・高橋の152キロ直球を捉えて二塁への強襲安打とし、二走・大城卓を先制のホームへと迎え入れた。一塁ベースでは笑顔を見せずに唇をぎゅっと結び、気合の表情。チームにとっては17イニングぶりに刻まれた得点だった。

 前夜のカード初戦は延長12回を戦って0―0の引き分け。1カ月ぶりの今季11勝目を目指した戸郷はプロ初の延長10回で140球を投げて11奪三振零封したが、白星には手が届かなかった。

 そんな後輩の熱投を見て菅野が燃えないわけがない。初回から相手先発の21歳右腕・高橋を上回る150キロ台の速球を次々と投げ込み、初回は153キロ、2回は154キロを計測。

 2回先頭・石川昂の右中間に上がった飛球をフェンスにぶつかりながらジャンピングキャッチした右翼手・岡田にはマウンドから帽子を取って感謝を示し、イニングを終えたあとのベンチでは自ら岡田のもとに行って握手をかわすシーンもあった。

 8月23日のヤクルト戦(東京D)では先発予定だったグリフィンが試合前練習中、左側頭部にフリー打撃の打球が当たって頭部打撲と診断され、先発回避。代わって翌24日に先発予定だった菅野が志願して今季初の中5日で先発マウンドに上がり、7回で今季最多の9三振を奪って6安打3失点と好投した。勝利投手になることはできなかったが、魂のこもった107球。前回登板した8月30日の広島戦(京セラD)では6回5安打2失点も打線の援護に恵まれず、今季6敗目。そこから中9日で上がったこの日のマウンドだった。

 菅野の投球内容は5回で打者19人に対して80球を投げ、3安打無失点。4三振を奪い、与えた四球は1つ、直球の最速は154キロだった。

 ▼菅野 本当はもっと長いイニングを投げないといけませんが、急きょ、登板してくれた船迫に感謝しています。右手がつってしまいましたが、今後はしっかり対策していきたいです。

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