阪神・佐藤輝、レジェンドに並んだ聖地10号!生え抜き左打者では85年掛布以来「いい結果出て良かった」

2023年09月09日 05:15

野球

阪神・佐藤輝、レジェンドに並んだ聖地10号!生え抜き左打者では85年掛布以来「いい結果出て良かった」
<神・広>2回、佐藤輝(右)は本塁打を放つ(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神4-1広島 ( 2023年9月8日    甲子園 )】 阪神・佐藤輝が2つの節目に一気に到達した。1―0の2回先頭。カウント0―1から真ん中高め140キロの直球を仕留めた。打った瞬間に確信の弾道でバックスクリーン右へ。9月6試合で3発目の18号。甲子園では今季10発目を数え、球団生え抜きの左打者では85年の掛布雅之以来の2桁本塁打に乗せた。
 「去年は5本ぐらいしか打っていない。その倍、打てたことはうれしい。相手がいい投手だということは分かっていたので、積極的にスイングしていこうと。いい結果になってよかった」

 改めて「嫌でしょ」と言葉にしたように右翼から左翼へ吹く甲子園特有の浜風は左打者にとっての強敵だ。大先輩の掛布が17本塁打した85年当時は両翼にラッキーゾーンがあり、撤去後の92年以降は外国人選手を除けば、甲子園で年間2桁本塁打を達成したのは大豊泰昭と金本知憲に続いて3人目。左の大砲として誇れる領域に足を踏み入れた。

 この1本で中野に続いて新人から3年連続100安打にも到達。「いい結果が出て良かった」。ドラフト同期の2人が1年目からそろって3年連続で100安打に到達するのはプロ野球史上初の快挙にもなった。

 初回先制弾の森下とは3日のヤクルト戦に続く2度目のアベック弾。前回と違って、アイブラックの装飾は佐藤輝だけでも、9月に入ってからマジック減らしへの貢献度は大きい。「変な緊張感を持っていた人も、明日、あさって(9、10日)からは普通に戦えるんじゃないですかね」。残り20試合。プロ野球史上7人目、左打者では初の「新人から3年連続20号」も十分な射程圏内に捉えた。(石崎 祥平)

【データ】
 ○…佐藤輝(神)が2回に18号ソロ。甲子園で今季10本目で、阪神生え抜き左打者では85年掛布雅之以来の甲子園2桁本塁打。ラッキーゾーンが撤去された92年以降では初の到達となった。今季の安打数もこの一発で100本目。1、2年目の101本→143本に続く3年連続の大台に乗せた。阪神で新人から3年以上連続100安打以上は(☆は継続中)
年 度 打 者 名 連続
53~60 吉田義男 8年
48~52 後藤次男 5年
19~23 近本光司☆5年
80~82 岡田彰布 3年
98~00 坪井智哉 3年
21~23 中野拓夢☆3年
21~23 佐藤輝明☆3年
と、今季の中野に続く7人目。同期入団2人で達成は初めてだ。

おすすめテーマ

2023年09月09日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム