カブス・鈴木誠也 日本人右打者初の20号含む3安打3打点「いい打席を送れている」チームはWC圏内死守

2023年09月23日 05:58

野球

カブス・鈴木誠也 日本人右打者初の20号含む3安打3打点「いい打席を送れている」チームはWC圏内死守
<カブス・ロッキーズ>4回、左越え2ランを放つ鈴木(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   カブス6ー0ロッキーズ ( 2023年9月22日    シカゴ )】 カブスの鈴木誠也外野手(29)が22日(日本時間23日)、本拠地でのロッキーズ戦に「6番・右翼」で先発出場。4回に左越え20号2ランを放つなど、4打数3安打3打点の活躍でチームを勝利に導いた。シーズン20号到達は日本選手では松井秀喜、大谷翔平に次ぐ3人目。右打者としては初めての快挙となった。
 チームは投打のかみ合う快勝で連敗を2で止め、ワイルドカード圏内を死守した。鈴木の今季成績は打率・281、20本塁打、70打点となった。

 球場を埋めた観衆の大歓声を背に、軽やかにダイヤモンドを一周。ベンチで満面の笑顔の仲間たちの出迎えを受けると、自然と表情が崩れた。プレーオフ進出に向け、負けられない一戦。一振りで仕留めた。

 1―0の4回無死一塁、ロッキーズ先発・デービスが投じた4球目の高めカットボールを力感なくスムーズに振り抜いた。「カウントも2ボール1ストライクだったので、しっかり振れるカウントに持って行けたというのもありますし、その中でポイントを前にして打とうと思っていたので、結果ホームランになりましたけど、いいスイングができたと思います」。打球は左翼席へと一直線。鈴木は打った瞬間に外野席への着弾を確信し、ゆっくりと走り出した。

 19日(同20日)のパイレーツ戦以来、3試合ぶりとなる本塁打は打球速度103・2マイル(約166・0キロ)、飛距離394フィート(約120・1メートル)、打球角度28度の理想的な放物線だった。

 初回、2死満塁では左前打を放ち、先制点をチームにもたらした。さらに6回の第3打席で中前打を放ち、今季11度目の1試合3安打を記録。観衆からはひときわ大きな拍手が注がれた。

 負ければ、ワイルドカード圏内から陥落する一戦。鈴木はバットでチームを圏内に踏みとどまらせた。9月の打率は・370、7本塁打。打点は試合数の21を超える22を記録する。好調の理由を「昨日みたいに全然打てなくても、次の日に切り替えて、いい打席を送れているというのは前半の時とは全然、違うのかなと思います」と分析。ワイルドカード圏内をマーリンズ、レッズなどと激しく争っている現状。負けられない勝負の月に、高いレベルで好調を維持し、確実に結果を出し続けている。

 シーズン残り8試合。今季がこの8試合の戦いで決まる。「今まで迷惑かけていた分、何とか挽回できるようにという思いでやっている。いい打席を送れている。これから厳しい試合が続くと思うので、最後まであきらめず、チーム一丸となってやっていきたい」。激戦を制してのプレーオフ進出へ、誠也は勢いを止めない。

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