ロッテ 東妻―松川データ重視の配球に落とし穴 紅林の「弱点」6球連続スライダーも

2023年10月19日 05:30

野球

ロッテ 東妻―松川データ重視の配球に落とし穴 紅林の「弱点」6球連続スライダーも
<オ・ロ>6回、失点にしゃがみ込む東妻(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【パCSファイナルS第1戦   ロッテ5―8オリックス ( 2023年10月18日    京セラD )】 短期決戦では徹底することは重要だ。ただし、時にそれがあだになることもある。ロッテが逆転された6回。4番手・東妻が紅林に決勝打を浴びたシーンに象徴されていた。
 4―4の無死一、三塁。四球も外野フライも避けたい状況で東妻―松川のバッテリーは6球続けたスライダーを右前へ運ばれた。全球ほぼ外角。打たれたのはボール気味の外角低めだった。東妻は「スライダーはデータ的にも打たれていなかった」と言う。実際、今季は5月18日に1度対戦し同球種で見逃し三振。自身も同球種に関しては今季は計32打数3安打で被打率.094と絶対の自信を持つ。データに基づき、相手の弱点も突く。それは間違いではないが、続けた結果、最後に合わされた。「考えれば、どこかで真っすぐを通してもよかったかなと思っています」。高卒2年目、まだ19歳の捕手はそう反省した。

 吉井監督は「松川は精いっぱいやったけどピンチで変化球が多くなる。もう少し勉強しないと」と奮起を促す。短期決戦の怖さは、至るところに隠れている。(秋村 誠人)

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