元巨人監督・堀内さん 阪神・村上V打に思うセ・リーグDH制導入「ピッチャーは9番目の野手」

2023年10月19日 15:31

野球

元巨人監督・堀内さん 阪神・村上V打に思うセ・リーグDH制導入「ピッチャーは9番目の野手」
堀内恒夫氏 Photo By スポニチ
 元巨人監督で野球評論家の堀内恒夫さん(75)が19日、自身のブログを更新。18年ぶりにリーグ優勝を果たした阪神の強さに改めて賛辞を送るとともに、セ・リーグでのDH制導入をやんわり否定した。
 セ・パともに前日18日からクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが開幕。阪神は第1戦で先発マウンドに上がった村上頌樹投手(25)が6回3安打1失点と好投するとともに、5回には自ら右翼線へ決勝二塁打を放って先勝した。

 古巣・巨人は今季阪神戦で6勝18敗1分けとコテンパンにされたが、改めて「しかし、阪神は強いね」とした堀内さん。「点を取られたらすぐ取り返す。更には、下位打線からチャンスを作ってくるから始末が悪い(笑)」と続けた。

 1―1で迎えた5回だった。阪神は坂本が死球で出塁して1死一塁。堀内さんはこの時点で木浪が送りバントをして村上に代打だと思ったという。

 だが、実際には木浪が初球を右前打として1死一、三塁とチャンスを広げ、打席には5回終了時点で87球を投げていた村上。堀内さんが「チャンスを確実に掴(つか)むため早い交代もあり得る。しかし、岡田監督は違った」と振り返る通り、そのまま打席に入った村上が九里の初球を右翼線へ適時二塁打として勝ち越しの1点をもぎ取ると、さらに近本も中前へ2点適時打を放ってこの回一挙3得点。4―1での勝利に結びつけた。

 「岡田監督から『自信』を感じたよ。選手を信頼して選手が結果を出す。シーズンでの積み重ねが今にあると思う。それを強く感じたシーンだった」と岡田彰布監督(65)の采配に感服した堀内さん。

 そのうえで「ピッチャーは9番目の野手であり、打つのが野球の基本。昨日みたいにピッチャーが打つと盛り上がるし、交代するのかしないのか、監督がどう仕掛けてくるのか考えるのも面白い。改めてセ・リーグは『野球の原点』を守ってもらいたい。そう思ったよ」と続けた。

 堀内さんは現役時代にエースとして通算203勝をマーク。投手ながら通算21本塁打を放つなど、打撃にも定評があった。

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