オリックス・由伸 苦投も白星もぎ取った「野手の皆さんとリリーフのおかげ」

2023年10月19日 05:45

野球

オリックス・由伸 苦投も白星もぎ取った「野手の皆さんとリリーフのおかげ」
<オ・ロ>4回1死一、二塁、紅林のタイムリー二塁打に絶叫する山本(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【パCSファイナルステージ第1戦   オリックス8―5ロッテ ( 2023年10月18日    京セラD )】 打たれた。苦しんだ。それでも白星をもぎ取った。史上初のCSファイナルS3年連続「開幕投手」となったオリックス・山本は、7回116球の粘投。今季最多5失点を喫しながらも、打線の援護に恵まれ3年連続勝利を飾った。
 「全然いいボールがいっていなかったし、ボール球もすごく多かった。いろいろ苦労しながらの投球になりました」

 初回先頭の荻野に投前内野安打を許すと、この回5安打を集められ3点を先制された。1イニングで5安打を浴びたのは19年7月5日ソフトバンク戦以来4年ぶり、初回3失点は20年8月11日の同戦以来3年ぶり。4回に味方が追いつき立ち直ったかに見えたが、6、7回にも連続失点と本来の姿は戻らなかった。

 「野手の皆さんとリリーフのおかげで何とか勝てたんで、とにかく感謝しています」

 ファイナルS初戦では、一昨年はロッテを4安打完封。昨年もソフトバンクを8回5安打無失点と計17回を完璧に抑えていた。それが今季は10安打を浴びレギュラーシーズンでもなかった5失点を喫したが、チームの勝利だけは譲らなかった。プレーオフを含めたCSで初登板から3戦3勝以上は史上5人目。この1勝でグッと近づいた日本シリーズでは、本来の無双ぶりを見せつけてくれるはずだ。 (山添 晴治)

 ○…山本(オ)が21、22年のファイナルS初戦に続きCS3試合で3連勝。プレーオフ、CSで初登板から3戦3勝以上は06~08年ダルビッシュ有(日)の5戦5勝、07、08年川上憲伸(中)、09、13年田中将大(楽)、15、16年バンデンハーク(ソ)の各3戦3勝に次ぎ5人目だ。またプレーオフ、CSファイナルSで3年連続開幕戦勝利は06、07年ダルビッシュ、14、15年五十嵐亮太(ソ)の2年連続を抜き最長になった。なおプレーオフ、CSの通算最多勝利は中田賢一(中、ソ)の6勝だが、チームでは前後期制時のプレーオフで山田久志(当時阪急)が挙げた3勝に並ぶ最多になった。

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