広島・大瀬良「持ってるもの全部出してねじ伏せてやろう」7回1失点の力投 敗退危機も「失うものもない」

2023年10月19日 22:20

野球

広島・大瀬良「持ってるもの全部出してねじ伏せてやろう」7回1失点の力投 敗退危機も「失うものもない」
<神・広>初回、森下を空振り三振に仕留めガッツポーズの大瀬良(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【セ・リーグCSファイナルS第2戦   広島1―2×阪神 ( 2023年10月19日    甲子園 )】 セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)はファイナルステージ第2戦が19日、甲子園で行われ、広島はサヨナラ負けを喫し、アドバンテージを含め0勝3敗となり、崖っ縁に立たされた。先発した大瀬良は7回3安打1失点(自責0)し、仲間を鼓舞した。
 初回、先頭・近本から三者凡退と上々の立ち上がりを見せ「最初から飛ばしていけるところまでと。出し惜しみせずにしっかり投げました」と序盤からエンジン全開だったとし「腕も振れてたし、体自体もよく動いてくれてたので、あと真っすぐも良かったと思いますし、その分、他の球種もうまく使えたのかなと思います」と投球内容を振り返った。

 1-0の2回は1死から佐藤輝に右前打を許すと、続くノイジーの右前打を右翼手・末包が後逸。その間に一塁走者・佐藤輝が生還し、適時失策で失点した。「ああいう形で失点してしまったものはもう仕方ないことなので。ただ、あそこ1点で食い止めるか、2点で食い止めるかっていうところは、それからの攻撃だったり、スエ(末包)の気持ち的にもそうだし、絶対抑えてやると思って、次の攻撃につなげていけたらいいかなと思って、あそこはもう全力でいきました」とその後、1死三塁のピンチを抑え、勝ち越し点を許さなかったことをうなずいた。

 5回2死一、二塁のピンチでは中野を空振り三振に仕留めると、雄叫びを上げてガッツポーズ。気落ちを前面に出した投球に「もう持ってるものを全部出して、ねじ伏せてやろうという気持ちでマウンドに立ってたので、そういう気持ちの表情だったり、姿だったり、出たのかなと思います」とした。

 ただ、打線が初回の1点以降、追加点を奪えずにいると、同点の9回に栗林がつかまり、サヨナラ負け。守護神には「うちのクローザーですから“顔上げて、帰って来い”っていう話と“明日もあるので、切り替えて”」と声をかけたとし「まだ終わってわけでもない。また明日に向けて切り替えて、がっぷり四つで戦っていきたいと思います」と前を向いた。

 アドバンテージを含め0勝3敗とCS敗退危機にも「いやまあ、土俵際に追い詰められた感じであるかとは思うんですけど、監督が最初話してくれたように、失うものもないし、ほんとにぶつかっていくだけだと思うので、いろんなことをあれこれ考えずにまた明日勝てるように。その気持ちだけで朝、元気にこっちで試合に向けて戦う姿勢で球場に来たいなと、みんなで」と必死に前を向き、一戦必勝を誓った。

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