驚きの76球完封劇 近江・西山は「先輩」山田陽翔に憧れる右腕「甲子園で活躍したいです」

2023年10月22日 06:15

野球

驚きの76球完封劇 近江・西山は「先輩」山田陽翔に憧れる右腕「甲子園で活躍したいです」
<興国・近江>76球完封勝利の近江・西山 (撮影・亀井 直樹) Photo By スポニチ
 【秋季高校野球近畿大会1回戦   近江2ー0興国 ( 2023年10月21日    シティ信金スタジアム )】 来春の選抜出場校を決める選考資料となる秋季近畿大会は21日に開幕し、1回戦3試合が行われた。2年ぶりの選抜出場を目指す近江(滋賀1位)は、興国(大阪3位)を下して8強入りした。
 近江のエース右腕・西山恒誠(2年)は、3安打完封勝利を挙げた直後でも「あまり疲れていないです」と涼しげに答えた。それもそのはず、わずか球数76球で投げ切ったのだ。NPBの9回完投での最少投球数は52年柴田英治(阪急)の71球。この記録に匹敵する超省エネ投法に「練習試合でも完投すらしたことがなかった。打たせて取るタイプでもないのに…」と驚いた。

 1打席を2球以内で打ち取ったのは打者31人中13度あった。1与四死球のみで6回以降は無安打と軽快に投げ抜き、「球数が少ないなとは思っていましたけど…。自分のテンポで低めに変化球を集められたからだと思います」と自己分析した。

 22年春の選抜準Vに導いた同校OBの山田陽翔(西武)に憧れる。山田が始発電車に乗って早朝練習を続けたことは語り草だ。対する西山は「始発から2本目です…」と頭をかく。それでも自宅から6時10分台の電車に揺られ、朝練をこなした成果が実った。「甲子園で活躍したいです」。疲れを感じる間もなく選抜に一歩近づいた。 (河合 洋介)

 ◇西山 恒誠(にしやま・こうせい)2006年(平18)10月10日生まれ、滋賀県守山市出身の17歳。小学3年に物部少年野球団で野球を始めて投手と三塁手。中学では草津リトルシニアに所属。近江では1年秋に背番号10でベンチ入りし、2年夏に甲子園出場。2年秋から背番号1。50メートル6秒3。1メートル75、69キロ。右投げ右打ち。

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