ロッテ・朗希投げずに終戦 初のブルペン待機も吉井監督「試合の雰囲気を経験」

2023年10月22日 05:30

野球

ロッテ・朗希投げずに終戦 初のブルペン待機も吉井監督「試合の雰囲気を経験」
<オ・ロ>下剋上ならずのロッテ。あいさつを終えた佐々木朗らナインと吉井監督(右、撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【パCSファイナルステージ第4戦   ロッテ2―3オリックス ( 2023年10月21日    京セラD )】 リーグ2位からの下克上を狙ったロッテの戦いが終わった。佐々木朗はプロ4年目で初めてブルペンで待機したが、出番がないまま終戦。「シーズン後半、あまり貢献できなかったので」と激動の一年を振り返った。
 引き分けも許されない第4戦。先発投手陣が不足する中、吉井監督は右肘炎症から復帰した種市を“ぶっつけ”で先発させ、佐々木朗をベンチ入りメンバーとして登録。指揮官は試合後、その意図を明かした。

 「今だから言いますけど、(佐々木朗を)ゲームで使う気はなかった。ただ、こういう試合の雰囲気を、ブルペンの雰囲気を経験してほしかった」

 戦略的には切り札の存在を示すことで、相手に重圧をかけたかったのだろう。さらに、来季以降を見据え、CSにおける1試合の重みを肌で感じさせた。

 「前半は良い形で投げられたけど、ケガをしてしまって、凄くもったいなかった」

 佐々木朗が振り返ったように、激動の一年だった。侍ジャパンの一員として3月のWBC優勝に貢献。4月は4試合で3勝を挙げたが、5月5日ソフトバンク戦で右手中指のマメの影響で降板すると歯車が狂い始めた。7月24日に左脇腹肉離れを発症。9月10日のオリックス戦で復帰したが、その後に発熱で3度目の離脱となった。

 CSはファーストS初戦で先発したソフトバンク戦の3イニングのみに終わった。苦しい台所事情を招いたことは否めず、来季への課題を残した。令和の怪物は「短期決戦の難しさ、面白さを今回また新たに経験できたので、次に同じような機会があった時に結果が出せれば」と逆襲を誓った。(大内 辰祐)

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