ソフトB 小久保監督&奈良原ヘッドで再建目指す 侍ジャパンの「名コンビ」再び 新監督23日会見

2023年10月22日 05:00

野球

ソフトB 小久保監督&奈良原ヘッドで再建目指す 侍ジャパンの「名コンビ」再び 新監督23日会見
2017年、侍ジャパンを率いた小久保監督(左)、奈良原ヘッドコーチ。今度はこのコンビで鷹の再建を目指す
 ソフトバンクは21日、小久保裕紀2軍監督(52)が来季の1軍監督に就任することを発表した。23日に就任会見を行う。その右腕として今季まで楽天の育成総合コーチを務めた奈良原浩氏(55)をヘッドコーチとして招へいする可能性のあることが分かった。同氏は小久保新監督が野球日本代表・侍ジャパンを指揮した際もヘッドコーチとして支えた。
 みやざきフェニックス・リーグのDeNA戦前に、小久保2軍監督の内部昇格での1軍監督就任が発表された。正式に1軍監督となっての“初陣”となった一戦での指揮後、新監督は冷静に心境を口にした。

 「それ今日、聞かれるやろなと思いながら来たんすけど、あんましゃべったら会見でしゃべることないんで」

 緊張と緩和。抜群のツカミで多くは語るつもりはなかったものの、熱い思いは隠しきれなかった。チームづくりについて問われると「球団から勝つことは当然なんですが、王会長イズムみたいなものをしっかり残してほしいとの言葉はもらっている。それが何なのかということを選手、首脳陣、僕自身…自分に問いかけながら(選手たちと)接していきたい」と語った。

 核の部分に関してはあす23日、10時から行われる就任会見で披露するつもりだ。一方、小久保新体制で臨む24年シーズンを前に組閣は進んでいる。球団は、新監督の意向をくんで外部から招へいする方向で、青学大の先輩である奈良原氏をヘッドコーチとして入閣させることで、最終調整に入っている。

 小久保監督は13~17年まで侍ジャパンを指揮した。その際のヘッドコーチが、3歳年上の奈良原氏だった。守備、走塁のスペシャリストと約3年半をともに戦い、17年のWBCは準決勝まで進出した。あれから10年。強固な絆で結ばれてきたタッグが再結成される可能性が出てきた。就任会見後の午後1時から新指揮官は全体練習初日に合流し、新生ソフトバンクとして逆襲へのタクトを振るう。

 ◇小久保 裕紀(こくぼ・ひろき)1971年(昭46)10月8日生まれ、和歌山県出身の52歳。星林から青学大を経て93年ドラフト2位(逆指名)でダイエー(現ソフトバンク)入団。95年に本塁打王、97年に打点王獲得。03年オフに巨人にトレード移籍し、07年にFAでソフトバンクに復帰。12年に現役引退。通算成績は打率・273、413本塁打、1304打点。青学大時代の92年にバルセロナ五輪日本代表。13~17年に侍ジャパン監督を務め、21年にソフトバンクの1軍ヘッドコーチ、22年から2年間、2軍監督を務めた。

 ◇奈良原 浩(ならはら・ひろし)1968年(昭43)5月16日生まれ、埼玉県出身の55歳。帝京、青学大を経て90年にドラフト2位で西武に内野手で入団。98年に日本ハム、06年に中日に移籍後、同年で引退。その後、中日、日本ハムで主に内野守備走塁コーチなど歴任。20年に楽天2軍監督、1軍内野守備コーチ、今季まで育成総合コーチを務めた。現役時代は1508試合で674安打、打率・237。1メートル68、68キロ。右投げ右打ち。

おすすめテーマ

2023年10月22日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム