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さあ、関西決戦! 阪神担当がオリックスのブルペンに見た両チームの「類似性」 日本Sのカギは先手必勝

2023年10月22日 05:15

野球

さあ、関西決戦! 阪神担当がオリックスのブルペンに見た両チームの「類似性」 日本Sのカギは先手必勝
<CS2 オ・ロ>宇田川(左)にパンチされる山崎颯(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 猛虎の敵は中嶋オリックスに決まった。スポニチ阪神担当・阪井日向記者(27)が、パ・リーグCSファイナルS第4戦が行われた京セラドームに潜入。3点優勢の7回から3投手の継投でリードを守り切ったオリックス救援陣に着目し、先手必勝が関西シリーズの鍵を握ると見た。
 接戦続きだったセ・リーグCSファイナルSの余韻が冷める間もなく、京セラドームへと赴いた。日本一をかけた天王山の相手は、オリックスに決定。無失点の先発・宮城を6回76球で降ろし、継投策でリードを守り切った勝利に、中嶋監督の救援陣への絶対的な自信を感じた。

 チーム防御率はリーグトップの2・73。投手陣全体の雰囲気の良さが、練習中から目に留まっていた。象徴的だったのは、山岡、山本、山崎颯、宇田川がそろって引き上げる際の光景。練習を見つめる中嶋監督に向かって山本が「宇田川さん、上がります!」と呼びかけ、指揮官も笑顔で宇田川をイジる。今年3月の第5回WBCで幾度か24歳右腕を取材した記者は、ダルビッシュらにかわいがられ、「チーム宇田川」が結成されるなど一躍時の人となった当時そのままの姿に、懐かしさを覚えた。

 宇田川は今季不調による2軍降格を乗り越え、今CSでも2試合に登板して1勝1ホールド、防御率0・00。投手陣のキーパーソンについて練習後に語ってくれた。「比嘉さんと平野(佳)さんがいるのといないのとでは、全然違う。今の投手陣の雰囲気をつくってくれているのは、比嘉さんと平野さんがいるから」。岩崎、岩貞らの背中を若手が追う阪神救援陣と類似性を感じた。

 今CS3登板で3セーブの平野佳は試合後「粘り強く、中継ぎみんなが任されたところを今まで通り全うしていくだけ」と、日本シリーズへ救援陣一丸の姿勢を強調した。互いに強力な投手陣を誇る今回の関西シリーズ。1点の重みが増す中で、どちらが先手を取れるかが鍵…と見ている。 (阪井 日向)

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