オリックス・森 自身初の日本シリーズ決めた「完璧」初回V2ラン 「阪神ファンの圧に負けないように」 

2023年10月22日 05:45

野球

オリックス・森 自身初の日本シリーズ決めた「完璧」初回V2ラン 「阪神ファンの圧に負けないように」 
<CS2 オ・ロ>6回無死、オリックス・森は二塁打を放つ(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【パCSファイナルステージ第4戦   オリックス3ー2ロッテ ( 2023年10月21日    京セラD )】 念願の舞台を自らのバットで呼び込んだ。初回1死一塁の第1打席。オリックス・森のバットがいきなり火を噴いた。種市の内角高めの直球を豪快にフルスイング。右翼席中段に突き刺す今CS初アーチが、決勝2ランとなった。
 「ボール球でしたね。その前のフォークを見逃したんで、多分、真っすぐが来るだろうなと思って、真っすぐを打ちにいきました。完璧でした」

 新しいユニホームで、新しい仲間たちと、ついに日本一決定戦の舞台に立つ。西武時代は9年の在籍期間で4度CSに進出するも、全て敗退。特に18、19年はリーグ連覇しながらCSファイナルSでソフトバンクに苦杯をなめさせられた。チームは3年連続の日本シリーズ進出決定でも、森にとってはより特別な瞬間となった。

 「CSは3、4回経験させてもらったけど、一回も日本シリーズに行くことができなかったんで。なんとか勝てて、行けて良かった」

 レギュラーシーズンではリーグトップの17回の勝利打点を記録した。それが今CSファイナルSでは20日の第3戦まで打点なし。ついに出た初打点がCSファイナルSそのものの“勝利打点”となった。CSでの本塁打は西武時代の昨年10月8日、CSファーストS第1戦のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来2本目。プレーオフ、CSで2球団で2年連続弾を放ったのは、史上4人目だ。

 大阪・堺市出身で、オリックス、阪神ともに幼少期から見てきたなじみの球団。関西シリーズに向け「阪神ファンは凄い声援で、圧も凄い。そこに負けないように冷静さを常に持ち合わせてやっていきたい。(甲子園は)できればやりたくないですね」と苦笑いした。ただ、負傷した杉本の状態も不透明な中、そのバットにかかる期待は一層、高まる。それに応えられる男なのは、みんなが知っている。(山添 晴治)

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