阪神 虎VS虎のガチ勝負で総仕上げ 12球団№1の投手陣がCS低調の打線を立て直す

2023年10月22日 05:15

野球

阪神 虎VS虎のガチ勝負で総仕上げ 12球団№1の投手陣がCS低調の打線を立て直す
阪神・岡田監督 Photo By スポニチ
 相手はオリックスに決まった!阪神は日本シリーズ進出決定から一夜明けた21日、全体練習休日で英気を養った。59年ぶりの関西シリーズ実現が決定。頂上決戦へ向けて岡田彰布監督(65)はクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)で登板機会がなかった才木、西勇を甲子園でのシート打撃に登板させることを明かした。ブルペン陣も調整登板する予定で、CSでバットが湿った虎打線は、12球団No.1のチーム防御率を誇る虎投手陣とのガチンコ勝負で総仕上げに臨む。
 広島に3連勝して日本シリーズ進出を決めたCSファイナルSで、課題が残ったとすれば打線だ。チーム安打数は、18日の第1戦から順に5、5、7本と振るわなかった。バットが湿っても勝てるのが虎の強さながら、岡田監督が前日20日の監督インタビューで「もう一度打つ方も調子を上げたい」と宣言したように、38年ぶり日本一には攻撃陣の復調が不可欠だ。

 そこで最高の練習の相手となるのが、自軍の投手陣だ。無傷のCSファイナルS突破によって登板機会がなかった才木、西勇、青柳について、指揮官は「3人とも(みやざきフェニックス・リーグへ)行かせる予定やったけどな。才木と西(勇)はシートでいいと言うてたから」と明かした。青柳以外の2人は甲子園にとどまって味方相手にガチンコ投球。それにより、佐藤輝、大山、近本、中野、木浪らが、一線級投手の球を打つことが可能になった。

 さらに、安藤投手コーチは、ブルペン陣もシート打撃に登板させる考えを明かした。3連投した岩崎、石井、島本、2試合登板の桐敷も本人が希望をすればマウンドに上がるという。打者にすれば、チーム防御率2・66で両リーグ最高の数字を誇る「虎投」の生きたボールを体感できるのは大きなプラス。投手力に自信を持つパ・リーグ勢に対抗できるというわけだ。

 4日にレギュラーシーズンが終了した後、主力組は14、15日のみやざきフェニックス・リーグ2試合で実戦感を養った。最善を尽くしたものの、好投手が次々と出てくる短期決戦では、思うように安打が出なかった。岡田監督は「バッターの調整は難しい」と感想を漏らした。その二の舞いだけはごめん。シート打撃は、早ければあす23日に実施予定。味方にすればこれ以上はない仲間の胸を借りて、決戦へ向けた総仕上げをする。 (倉世古 洋平)

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