いざ関西決戦! オリ・中嶋監督「熱いゲームをやりたい」 元同僚の阪神・岡田監督と“初対決”に気合十分

2023年10月22日 05:45

野球

いざ関西決戦! オリ・中嶋監督「熱いゲームをやりたい」 元同僚の阪神・岡田監督と“初対決”に気合十分
<CS2オ・ロ>互いに見つめ合い、笑顔の森(右)と中嶋監督(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【パCSファイナルステージ第4戦   オリックス3ー2ロッテ ( 2023年10月21日    京セラD )】 「2023 パーソル クライマックスシリーズ(CS)パ」のファイナルステージ(S)は21日の第4戦でリーグ覇者のオリックスがロッテを3―2で下し、アドバンテージの1勝を含めて4勝1敗として3年連続15度目(阪急時代を含む)の日本シリーズ(S)進出を決めた。初回に森友哉捕手(28)が先制の決勝2ランを放ち、先発・宮城大弥投手(22)が6回無失点と好投。28日開幕の日本Sでは59年ぶり2度目の関西シリーズが実現する。中嶋聡監督(54)は関西を盛り上げる熱闘を誓った。
 守護神・平野佳が山口を三直に仕留めて試合を終わらせると、中嶋監督は笑顔でスタッフと握手を交わした。大観衆が見つめる勝利監督インタビュー。穏やかな笑みをたたえ、激闘を振り返った。

 「本当にしんどいゲームばかりで、ホッとしています。勝つことを目指してやってきたので、いいシリーズになったのかなと」

 18日の第1戦では4冠エースの山本が今季ワースト5失点と打ち込まれたが、打線が奮起して逆転勝ち。この日は今CS全4試合のうち3試合に右翼で起用した主砲の森が初回に2ランを放って試合を決めた。3試合で10打数3安打3打点と好調だった紅林が左手首の違和感でベンチを外れ、8回には杉本が左足首を痛めて負傷交代。計算通りではなかったが、チーム力で勝ちきり「MVPは全員」と言い切った。

 レギュラーシーズンの戦い方を今CSでも貫いた。先発野手8人で戦い抜いた阪神とは対照的に、4試合ともすべて異なるオーダーで戦い、交代を含めて18人の野手を起用した。無理をしない投手起用も変わらなかった。

 18日の第1戦で18球を投じた平野佳は第2戦のメンバーから外した。代役として第2戦の9回に登板した山岡は逆転を許して敗戦投手となったが、20日の第3戦ですぐに雪辱の機会を与えて奮起。また左足甲の疲労骨折から復帰した頓宮も先発では起用せず。第3戦では代打で貴重な追加点となる適時二塁打を放った。

 日本一を争う阪神・岡田監督とは94、95年の2年間はオリックスでチームメートだった。今年の交流戦は2勝1敗と勝ち越したが、中嶋監督は体調不良のため不在。水本ヘッドコーチが指揮を執っていたため、日本一決戦が初対決の場となる。

 「熱いゲームを絶対やりたいと思いますし皆さん待ち望んでいたと思います。関西シリーズ、本当に熱く盛り上げたいと思います」

 対策は「本当にこれから」と言いながら「(関西は)阪神の記事がいっぱい出ている。ファームの記事まで。情報は入ってきますよ」とニヤリ。遠征のないシリーズに「渋滞したら嫌やな。電車で行こかな」とジョークも飛ばした。オリックスでは初の2年連続日本一へ。相手がどこでも変わらない。普段通りの全員野球で頂点を獲りにいく。(中澤 智晴)

 《変幻自在のオリVS先発不変の虎》○…オリックスはCSファイナルSの4試合をすべて異なる先発野手オーダーで臨んだ。13人を先発起用して4戦とも打順と守備位置が固定は4番DH・セデーニョ、5番中堅・杉本の2人だけ。交代を含め18人の野手を投入した。一方、阪神は3試合すべて同じ先発野手オーダーと対照的。出場した野手14人のうち、途中出場の野手6人は全員9番での代打か代走。先発の野手8人はフルイニング出場だった。

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